BACK
あ……。
ちょ、ちょっと……。
うう……。
やっぱり、まだ駄目なのかなあ……?
そうそう都合の良い事ばかりがある訳ではないようです。
あ……シャルトさん!
ファルティアさん達と夕食にやってきたそのお店。予約を取っていたのか、奥の個室に通されました。そこは宴会用の広い部屋で、一つの大きなテーブルを数人が囲む形になっています。
いらっしゃいませ。
そう丁寧な応対を給仕の人に受けながら案内を受けると、つい少し前まで爛華飯店で働いていた自分の事を思い出します。
そして、
「よう、待った?」
元気よく中に入るファルティアさん。けれど、
「アンタねえ、三十分も遅れてくるなんていい度胸してるわね」
そのハニーブロンドの女の人は、じとっとした不機嫌そうな視線をファルティアさんに向けました。
「だってさ、こいつが噛み付いてきたんだもん」
「抜かせ。口火を切ったのは貴様だろう」
部屋の中には既に三人の人が待っていました。
一人はヒュ=レイカさん。もう一人は、私の知らない女の人。そして最後の一人は―――。
「ほらほら、いきなりケンカしないの。ここで物を壊したら、弁償は自腹切らなきゃいけないんだからね。あ、それじゃあ料理お願いしまーす」
ラクシェルさんになだめられながら席につくファルティアさん、リーシェイさん。普段の私だったら、いつ二人が……いえ、三人が乱闘沙汰を起こすのかハラハラする所なのですが。今の私は別な事で頭が一杯になっていました。それは―――。
テーブルは円形、その奥側に左からヒュ=レイカさん、ハニーブロンドの女の人、シャルトさんの順番に並んで座っています。私はシャルトさんの対角線上から一つシャルトさん側に近い隣の席に座りました。真正面に座るとシャルトさんと視線が合ってしまいそうだったからです。
「失礼します」
と、その時。部屋のドアが静かに開けられると、給仕の人達がぞろぞろとやってきてテーブルに皿を並べていきます。
「まあいい。今夜は楽しむつもりでいたからな」
そうリーシェイさんがシャルトさんの隣に座りました。私はその様をじっと見つめます。やっぱりシャルトさんの隣に座るべきだったのでしょうか? 今になって自分の取った無難な選択に少なからず後悔を憶えます。いつも私はこうです。今一歩、踏み込んでいく勇気がないのです。
「しばらく顔を見せないな。元気にしていたか?」
リーシェイさんはシャルトさんの頬に手を伸ばします。思わずハッと息を飲みました。私もリーシェイさんに同じ事をされますが、それをシャルトさんまでされているなんて。シャルトさんにはして欲しくない。心の中でそうはっきりと思いました。
「……別に」
ぐいっと首を振ってその手を払うシャルトさん。その仕草に、どこか私はホッとします。
「相変わらず連れないな。だが、そこがまたいい」
普段あまり表情を変えないリーシェイさんがにっこりと微笑みます。めげません。それとも、そういう反応を見て楽しんでいるのかもしれません。
そのまま有耶無耶の内に夕食会は始まりました。
私の右隣にはラクシェルさん、左隣にはファルティアさんが座ります。そして目下のシャルトさんは、私の右隣の隣の隣。ラクシェルさんとリーシェイさんの向こう側です。
「ほら、リュネス」
と、ラクシェルさんからグラスを渡されました。
「リュネスはどう? いけるクチ?」
全く飲んだ事がないと言えば嘘になりますが、それほど飲んでいる訳でもありません。しかも全てが人に進められて已む無く飲んだもので、自分から飲んだ事はまだ一度もありません。別にお酒が嫌いという訳でも飲めないという訳でもないのですが、ただ爛華飯店で働いていると飲み過ぎで泥酔した人をよく見かけ、その……なんとも見っとも無い姿が頭に焼き付いているので、どうにも自分から進んで飲もうという気にはなれないのです。
「いえ、あまり……」
とりあえず私はあまり飲めない事にしておきました。まだ本格的に飲んだことも無く自分の限界が分からない訳ですから、もしも弱いのにも関わらず強いと言って思い切り飲んでしまったら。自分が醜態を晒すのは目に見えています。やはりこういった大勢が集まる場にいるのですから、お酒は少量にしておくのが最善の選択です。
「そうなの? まあ、遠慮なく飲みねえ。潰れちゃったら送ってってやるからさ」
そう言ってラクシェルさんは果実酒を私のグラスに注いでくれました。その瓶のラベルには見覚えがあります。確かそれほどアルコール度数は強くは無いお酒です。無意識の内にこういった事に着目してしまう辺り、まだ給仕として働いていた時のクセが抜けきれていません。
「むしろ、私としては潰れてくれた方が好都合だな。む? 眠ったままでは反応も何も楽しめぬか」
くくく、と良からぬ想像に含み笑うリーシェイさんは、深々と背もたれに体を預けて足を組み、ショットグラスを手にしていました。その前にはジンのボトルがありますが、既に三分の一ほどが減っています。リーシェイさんはジンをストレートで、もうそんなに飲んでしまったようです。普通ならばとっくに頭がボーッとし始めてくる量なのですが、リーシェイさんは酔うどころか顔色一つ変わっていません。言動は正気とそれじゃない所の境界線を走っていますが、普段からこういう事を極自然に口にするだけに、酔っているかどうかの判断は非常に難しいです。
私は果実酒の入ったグラスをゆっくり傾けながら、しきりにシャルトさんの様子を窺いました。しかし間には人を二人も挟んでいるため、なかなか姿を見る事が出来ません。たとえ見れたとしても、肩先だとか後ろ髪とかがチラッと見えるだけです。私が見たいのはシャルトさんの表情でした。見てどうとかさしたる理由がある訳ではありませんが、極論を言えば肩先だとかは他の人にもあるものですし、何よりも顔が見れないと会ったという気にはとてもなれないのです。
本当はもっと体を動かせば簡単に見られるのですが、それでは動作が不自然になって誰かに気取られないとも限りません。その時になんて言い訳すればいいのか、私は上手に誤魔化す言葉を知らないのです。まさか『シャルトさんが見たかった』などと本音を言う訳にもいきませんし……。
「っと、いけないけない。ねえ、この娘が例の新人さんよね?」
と、その時。あのハニーブロンドの女の人がそうファルティアさんに訊ねました。
「そういや紹介してなかったけ。ほら、自己紹介」
そう言ってファルティアさんがポンと私の肩を叩きます。
……え?
思わず私はグラスを手にしたまま固まってしまいました。
「私……ですか?」
「ってか、他に誰もいないでしょ?」
確かに私はこの中では新顔に当たるのですから、名前と顔を憶えてもらうためにも自己紹介はしなければいけないかもしれません。けど、私はまだこういう場で挨拶をした事がないのです。元々人前で話す事はおろか、慣れた人としか話せない私です。改まって大勢が注目している中、自分の挨拶をするなんて。気の遠くなりそうなほど恐ろしい事です。
けれど、嫌です、と言って断る訳にもいきません。こういう挨拶は、これから先に何時どこであるのか分かりません。だからこそ、割合親しい間柄から慣れていかなくてはいけません。苦手だと言って避け続ける事は出来ないのです。
「ですよね……」
私は遂に覚悟を決め、ゆっくりと席から立ち上がりました。その途端、一斉にみんなの視線が集まるのを感じます。けど、私はそれが本当かどうかは確認しませんでした。恐ろしくて首が回らないのです。そのため私の視線は不自然に上を向いています。
「リュ、リュネス=ファンロンです。よろしくお願いします……」
初めだけ張り上げ、そこからどんどん小さくすぼまっていく私の声。名前を言い終えた後はほとんど声になっていなかったと思います。けれど私は逃げ出すように席に座りました。そして体を小さくしてうつむきます。
「ごめんね。この娘、ちょっとばっかり恥ずかしがり屋でさ」
「あら、いいじゃない。しばらくお目にかかれなかったわ、こういうの。恥知らずな人ばっかりだしね。私の周囲」
そう言ってみんなが笑います。どうやら場の和やかな空気を壊さずに済んだようです。
そーっと上目遣いで周囲の状況を覗います。すると、
「よろしくね」
と、ハニーブロンドの人と目が合いました。思わず胸が驚きに高鳴ります。
「確かまだ知らないのは私だけよね? 私はルテラっていうの」
改めて真っ向からその人を見ると、驚くほど綺麗な人でした。ハニーブロンドの髪はゆるやかなウェーブを描きながらふわふわと揺れ、照明の灯かりを受けてくっきりとした明暗の輝きを見せています。そして肌はまるで雪のように白く滑らか。スタイルも、テーブル越しで上半身しか見えないこの位置からだけでも十分に、これらの外見に似合った抜群のものであるのが窺えます。何から何まで私とは対照的です。本当に同じ人間なのだろうかと羨んでしまいます。
あれ?
ふと私は、ルテラと名乗ったその人の言葉に思わず首を傾げかけました。
知らないのは私だけ。それはつまり、私とシャルトさんが互いに面識がある事を知っているという事です。別に隠していた訳ではありませんが、言い触らした訳でもありません。もしかすると、誰かの人づてに聞いたのかもしれません。
「よろしくお願いします……」
私は恐縮したように小さな声で返事をしました。それでもルテラさんは私に向かってとても素敵な笑顔を向けてくれます。けど、私はとても微笑み返す事が出来ません。素材が悪過ぎます。ただ黙っているよりも笑った方が印象はいいかもしれません。けど、幾ら背伸びをしてもかなわない事は目に見えています。別に対抗意識を燃やしているわけではありません。……少しだけ、自分が惨めに思えるのです。
「ねえ、ルテラ。エスタシア様はどうしたのよ? なんで今夜来てない訳?」
「だって、今さっき仕事に入ったばかりだもの。しょうがないでしょう? エスだって忙しいんだから」
「ちぇっ、つまんないの」
ファルティアさんは不満げに唇を尖らせます。
エスタシアとかエスとか、私の知らない名前が出てきました。会話から察するに、多分男の人だと思います。ここにいるみんなと知り合いなのでしょう。
「お前の男狂いはいい加減なんとかならないのか?」
そうファルティアさんに挑発的な言葉を浴びせ掛けたのはリーシェイさんでした。ショットグラスを傾ける様が格好いいです。
「アンタの病気と一緒にするなっつの。私のは純愛なんだからね」
「私も純愛だぞ。なあ?」
と、急にリーシェイさんは右隣のシャルトさんの頭へ腕を回し、そのまま強引に自分の胸へ埋めさせてきました。
「な、何するんだ!」
慌ててそこから抜け出すシャルトさん。テーブルの上に乗っていたテュリアスも、鋭い牙を剥いて威嚇しています。そんな様を見て、リーシェイさんは満足そうに笑うだけでした。
「純愛って思い込んでるパラノイアでしょ? まったく。ほら、シャルトちゃん。私と席を換わりましょう。やっぱりリーシェイの隣は心配だわ」
ルテラさんがあきれた表情でシャルトさんと席を換わりました。
……ずきっ。
なんだか胸が痛みました。
リーシェイさんは何の臆面も無くシャルトさんとコミュニケーションが取れる。それだけでなく、私には到底出来ないような大胆な事だってあっさりとやってしまいます。それはそうです。だってリーシェイさんは私とは比べ物にならないほど綺麗な人だから。そして、シャルトさんを『シャルトちゃん』と親しげに愛称で呼んだルテラさん。一体シャルトさんとはどういう関係なのでしょうか? 少なくとも単なる友達とかには見えません。もっとそれ以上に思えます。
もしも、仮に。
私はシャルトさんの事が好きです。それは知り合いとしてではなく、男女間のそれ、つまり恋愛対象という意味での『好き』です。早い話、私はシャルトさんに片思いをしているのです。けど、もしも私と同じようにリーシェイさんやルテラさんがシャルトさんの事が好きだったとしたら―――。考えたくはないけど、私にはまず勝ち目はありません。私には何一つ魅力となるものがないのですから。
「ほ〜らほら」
ルテラさんはテーブルの上に肘をつきながら、もう片方の手にカマボコを持ってぶらぶらとぶら下げています。そのカマボコに目掛けてテュリアスが後足で立って何とか取ろうと前足を精一杯伸ばしていますが、寸出の所でルテラさんがひょいと上に釣り上げるので取る事が出来ません。それでもテュリアスは必死でジャンプしたりを繰り返してカマボコを取ろうとしています。
その姿は、まるで今の私を現しているかのようでした。私がテュリアスで、カマボコがシャルトさん。私はシャルトさんを手に入れようと背伸びしますが、何者かによってそれは阻止されます。幾ら必死になっても、私はシャルトさんとは一緒になれない。そんな冷酷な現実を示唆しているような、ルテラさんの遊戯―――。
私はこれ以上考える事をやめにしました。今はきっとシャルトさんの事よりも自分の事を考えるべきなんだと思います。私に今必要なのは、開いたチャネルから供給される膨大な魔力を制御する力を身につける事です。それまでわき目を振ってはいられないのです。
これは現実逃避でしょうか?
いえ、違います。一度に沢山の事を出来ない私だから、集中しなくてはいけない優先順位をつけただけです……。
「お! リュネス、これなかなかイケるよ」
ふと頭の中にそんな声が飛び込み、私を思考の迷宮から連れ出しました。
我に帰ると、左隣のファルティアさんが小皿に取り分けた料理を私に差し出していました。咄嗟に私はそれを受け取ります。
「ほら、ちゃんと食べないと明日のトレーニングに体がついていかないぞ」
そう微笑みかけてくるファルティアさん。
確かにそうです。悩んでいてもそれが解決される訳ではありません。今、私にとって最も大事なのは、きちんとトレーニングを受けて魔力の制御を完璧に習得する事です。今日一日の訓練だけでこれだけ疲れたのです。明日のトレーニングのためにも、体を回復させるために食べなくてはいけません。
ファルティアさんが取り分けてくれた料理は、湯通しした鶏肉のササミと切った温野菜とを、酢と果物オイルをベースにしたソースであえたものでした。熱湯を通したササミは無駄な油がすっかり落とされ、野菜とすっきりした後味のソースによく合います。しつこくなく、それでいて風味も爽やかです。
お腹が空いていたのでしょう、私はあっという間に小皿の分を食べ終えてしまいました。もちろんこのぐらいでは満腹にはなりません。もう少し食べなければ、明日のハードなトレーニングにはついてはいけないと思います。
と。
その時、私は左隣のファルティアさんのグラスが空になっている事に気がつきました。私ばかり食べたり呑んだりしてはいけません。ファルティアさんには色々とお世話になっているのですから、こういう時こそ気を使わなくては。
テーブルの上にはやけに沢山のお酒の瓶がありました。ファルティアさんがどのお酒が好きなのかは分かりませんが、とりあえず果実酒にしました。これなら口当たりも柔らかいので、大抵の人が飲めます。
「あの、ファルティアさん。どうぞ」
そう私は開けた瓶の口をグラスに向けました。すると、
「あ、私はいいや」
ファルティアさんはそう言って断ると私からその瓶を取り、同じく空になっている私のグラスに注ぎました。
「私さ、お酒は当分控える事にしてるんだわ。どうも肝臓の調子が悪くて」
そうですか、と私は答えました。
私はソフトドリンクを捜してみました。けれどみんなお酒を飲んでいるらしく、一つも見当たりません。ファルティアさんは、別に喉は渇いていないから、と私に好きに食べているようにいいました。なんとなく申し訳ない気もしましたが、かと言って私の気遣いが余計なお節介になってはいけません。私は自分で料理を取って食べる事にしました。
テーブルの上にはさまざまな料理の大皿が並んでいます。見た目には野菜と絡ませた料理が多いように思えます。私の爛華飯店はこってりとした濃厚な味の料理が多かったのですが、このお店は逆にさっぱりとしたものが多いようです。
と。
あ……。
テーブルを挟んだ向こう側。そこに座っているシャルトさんと目が合ってしまいました。
シャルトさんはお酒に弱いからでしょう、手元のグラスには並々とお酒が注がれているのですが全く手をつけていません。けれど、その表情はどこか無防備に思えました。シャルトさんも私と目が合うことを予想していなかったのでしょうか。
どうしよう。何か話さなきゃ。
先ほど押さえたはずの欲が、急にむっくりと頭をもたげました。今、ここで何か会話をしてもっと親睦を深めよう。頭では分かっているのですが、何を言ったらいいのか分かりません。むしろ頭の中が驚きで真っ白になってしまっているため、何も考えられなくなってしまっているのだと思います。
シャルトさんもこちらを見つめたまま口を開いてはくれませんでした。
そういえば、シャルトさんも無口な方でした。きっとこういう時は、私の方から話し掛けてくるのを待っているのかもしれません。
本当はもっと沢山話したかった事が頭の中に積もりに積もっていたはずなのに。それがいざその機会となると、思考がぴたりと止まってしまって何一つ言葉に出来ません。何かを話そうと喉は疼いています。けれど肝心の言葉が出てこないのです。それが酷く歯がゆいです。
が。
「あ、そうそう! ねえねえ、リュネスちゃん!」
突然、シャルトさんの隣に座っていたルテラさんが私を呼びました。
あの透き通るような白い肌が薄っすらと赤く染まっています。お酒が回って紅潮しているのです。その姿も溜息が出そうなほど綺麗です。
「実はさ、うちのシャルトちゃん。なんでもリュネ―――」
私?
不意に飛び出した私の名前。一体何のことでしょうか?
しかし、その時。
「ちょ、ルテラ! 余計な事を言うな!」
突然シャルトさんがそう怒鳴ってルテラさんの言葉を打ち消しました。
「あん、なあに? 余計な事って。これでも私はね」
「分かったから、とにかく放っておいてくれ!」
そうシャルトさんは絡んでくるルテラさんへ必死に言い聞かせています。一方のルテラさんはやや不満げな表情を浮かべています。一体、何を言おうとしたのでしょうか? 途中まで私の名前が出かかっていただけに気になってしまいます。
「まあ! いつからそんな事を言うようになったのかしら。悲しいわ……」
「か、悲しいって、いや、俺はたださ―――」
「いいから飲みなさい! ほら! このぐらい男の子でしょう!?」
そして、シャルトさんがルテラさんにグラスのお酒を飲むように強要されます。シャルトさんは気迫に押されたのでしょうか、仕方なさそうにグラスへ恐る恐る口をつけています。
羨ましい。
不覚にも、じゃれあうようにもつれている二人の姿を前に、私はそう思ってしまいました。
やっぱり考えるのはやめよう。今はシャルトさんの事ではなく、明日のトレーニングの事を考えましょう。
私は静かに自分のグラスを手に取りました。そこへ注がれた薄紅色の透き通ったお酒の水面に、私の顔が薄っすらと映り込んでいます。
普段にも増して、冴えない顔です。
それを振り払うかのように、私は一気に飲み干しました。
TO BE CONTINUED...