また最近酒の量が増えてきた。しかも飲み方が悪い。飲むまい飲むまいとしていて、結局自分の中の何かに負けて飲んでしまう。その上、たいしておいしいとも感じないのに飲んでいるのだから始末におけない。
以前、健康診断で引っ掛かるくらい酒を飲んでいたのは、憂さ晴らしみたいな理由だった。なんか面白くねーなー、という感じ。でも最近のは違う。今にも折れそうな自分を麻痺させて奮い立たせるためだ。
明日はちょっと遅くまでかかる仕事がある。終電か、深夜急行バスか、ホテルか、徹夜か。どの道、これはあらかじめ準備しているからさほど怖いとは思っていない。問題なのは、全く予想外の方向から自分でも分からないような仕事が振ってくることだ。
分からないものは分からないとしか言えないし、分からないなりに調べたり準備したりするけれど、仕事は結果しか見てくれない訳だから、結局は泥を飲まされる。
それを解決するには自己啓発とか自主的な勉強とか向上心とか正論が並べられるけれど、そこまで仕事に情熱はない。食べてくために惰性でやってるだけ。ステップアップとかそういうのは仕事に情熱注げる人の言葉だと思っている。しかも、その輝かしいステップアップした人の生活見ていると、仕事漬け過ぎてとても正気の沙汰とは思えない。憧れないのだ。全く。
自分が食べてく程度でいいのに、わざわざ”気を使って”難しい仕事を与える人もいる。そういうのを半端に数だけこなしたせいで、すっかり広く浅い器用貧乏になってしまった。二年おきに異業種で一から積み上げるとかもうしたくはない。あんな、何も知らない新人の時と同じプレッシャーを味わうような真似。
何か一つ延々と積み上げたい。何かについて、腰を落ち着けたい。多少の馴れ合いも欲しい。仕事での味方も欲しい。一から積み上げる時の積極性はもうかなり擦り切れてる。
同期にも言われたけど、最近少し僕は疲れている。疲れが心身を蝕んでいるのだろう。そろそろ開き直って、仕事で軽くやらかしてもまるで意に解さなくなるかもしれない。兆候はある。後悔も反省も無いから進歩もしない。このままでは駄目だとは思うけど、どうにも前向きになれないのだ。
こうして日記に書いて発散出来る内はまだいい。小説を書くのも意外に心が落ち着くからずっと続いている。けれど、それも通用しなくなったらいよいよだ。
田舎に戻る時期、少し早めようかなあ。今の不況が終わったら、転職の好機かもしれない。