グリーンランド−地球最後の2日間−
地球が崩壊するレベルの巨大隕石が落下してくると報道され、世界中は大パニックに陥る。政府は様々な分野の専門家を優先的にシェルターへ避難するよう指示、建築技師のジョンとその家族も避難対象者に選ばれる。だが人々は既にパニック状態、暴動にまで発展しており、避難対象者を選定している事実は火に油を注ぐようなものだった。
ジョンは輸送機に搭乗する直前に起こった暴動に巻き込まれ家族と離れ離れになる。それでも家族との再会を信じ、妻の祖父の元を目指す。
主演はジェラルド・バトラー。地球滅亡をもたらす隕石が迫りくる、典型的なディザスタームービーです。
この手の映画に付き物なのが、我先に助かりたいと身勝手な行動を起こす人々の姿。暴動は過去の類似作にもちょくちょくありましたが、本作はより露悪的な描かれ方をしています。何とかのために〜みたいな理由があれば悪いと分かっていてもやれてしまう、そういう心理を描きたかったのでしょう。それは良いんだけれど、反対にこういう状況だからこそ理性的になったり善意を持ったりするような人々があまり描かれず、全体的に暗い作風に仕上がったようです。エンターテイメント的なアクションは無く、むしろ後味の悪い部分を盛り込んでいたりと、追い詰められ豹変していく人々の姿ばかりが印象に残りました。
しかし、これだけの過程を経てのあのラストシーン。感動のクライマックスなのか、それとも虚無感のクライマックスなのか。なんだか見たままにすっとは受け入れ難いです。
オススメ度は4。程よい緊張感を味わえる作品です。とは言え、そんなに斬新な展開という訳でもありません。
Posted: 6 月 6th, 2021 under 2021, 映画.
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