ジェントルメン
たった一代でロンドンの麻薬王となったミッキーは、裏社会で生きることに疲れ、自らの事業をそっくり売却し引退する事を決意する。売却先としてアメリカの富豪であるマシューと交渉を進めるのだが、ある日ミッキーが持つ工場の一つが謎の集団に襲撃される。
監督はガイ・リッチー。主演はマシュー・マコノヒー、ヒュー・グラント、コリン・ファレル。
イギリスを舞台にしたクライムサスペンスです。群像劇に近く、話の中心となるミッキーと他の様々な勢力の視点から描かれていきます。
大麻ビジネスを巡り様々な思惑が交錯、裏切りに次ぐ裏切りと、登場人物の構図は複雑に絡み合っています。同じ勢力側でも考えが異なっていたり一枚岩という訳でもないのが複雑さを増しており、話の時系列もそのまま順番という訳でもないので、きちんと整理しながら追っていけないと理解するのが難しいかもしれません。実際やっている事は非常にシンプルなのに、みんな嘘をついたり騙したりをするので複雑になっているという感じもあります。タイトルのジェントルメンは、みんな外面だけは紳士的という意味にも取れました。こういった話の入り組みが本作の魅力の一つとも言えます。
本作の出演者はとにかく豪華です。それぞれの存在感が勢力図を感覚的に理解させてくれると言っても過言ではありません。特にマシュー・マコノヒーの何気ない所作がいちいちカッコいい。
オススメ度は4。ガイ・リッチー作品が好きだったり、この出演者だけでも見る価値はあると思います。ただストーリーの全貌はそこまで斬新という訳でもないので、作品の構成や俳優陣の演技を中心に楽しむ作品でしょう。
Posted: 5 月 16th, 2021 under 2021, 映画.
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