太陽は動かない
AN通信社は表向きは単なるニュース配信会社だが、その裏では世界中のありとあらゆる産業情報などを諜報活動により得て売却していた。
組織に所属する鷹野は相棒の田岡はブルガリアで監禁されている仲間の山下を救出しに向かう。だが監禁した組織の抵抗は激しく、奪還はしたものの組織の人間が埋め込まれるチップの解除に失敗し山下は絶命する。
その後二人は、日本企業と手を結び新たな太陽光発電事業を計画する香港の大企業のパーティーへ出席、そこで新エネルギー利権を争うスパイ達の動きを察する。
主演は藤原竜也。
邦画でスパイ映画というのはかなり珍しいジャンルな気がします。
自然エネルギーは割と今の現実世界でも着目されている分野で、そこに技術者の流出やら外資提携やらが絡んで来ると結構現実味を帯びてきて面白いです。登場人物の行動原理が欲だったり信念だったりはっきりしているので没入感もありました。そしてそれらがプラスにもマイナスにも働くのが尚良い。オチもああそうするよなやっぱりという感じでした。
定期連絡を怠ると爆発するチップが埋め込まれてるというギミックは正直映画的な意味以上のものは感じませんでした。本当に効果があるなら他国のスパイも採用しているだろうし、チップの存在で田岡はかなり余計なストレスを溜めているし。主人公のような葉隠精神が無いとマイナス面しか無いのでは? まあでもエンタメ的にはアリなのかな。拉致監禁のシーンが緊張感が出て来るから。タイムキーパーとも言えるけれど。
オススメ度は4。結構珍しいジャンルでもあるし、割と人物の掘り下げも丁寧で没入出来る作品です。
Posted: 3 月 5th, 2021 under 2021, 映画.
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