Lazy Bear

Categories

Archive

Site search

Feeds

Meta

フォードvsフェラーリ

宣伝目的のため、ル・マンでの優勝を画策するフォード社。フェラーリ社の破産を知り買収を企むものの失敗、更に社長に対して激しい中傷を受ける。
自力での優勝を獲得するため、フォード社は優勝を可能とする人材を探す。そこで選ばれたのは、かつてフェラーリを抑え優勝した経験のあるシェルビーと、ドライバーとしてもメカニックとしても確かな技能を持ちながら、性格には非常に問題のあるケン・マイルズだった。


主演はマット・デイモン、クリスチャン・ベイル。
ル・マンで絶対王者だったフェラーリを打倒したフォード社のエピソードを描いた作品。
やはり車あってのストーリーであるため、走行シーンの迫力は凄まじいです。エンジン音やブレーキ音、車内の振動やタイヤの発熱など、それらがひっきりなしに溢れる中でのレースは、本当に参加しているような錯覚を起こすほどでした。気が付いたら文字通り手に汗握っている、それほどの完成度です。
主演の一人でクリスチャン・ベイル演ずるケン・マイルズも本当に良かったです。灰汁の塊のような取っ付きにくい偏屈な男だけど、そういうキャラクターの葛藤や激情の表現は見事としか言いようがありません。スタッフロール前に本人の写真が出るのだけれど、如何に似せていたのかが分かります。以前にも実在の人物を演じた時に本当にそっくりだったことがあったけれど、本作での役作りの作り込みも半端ないです。
タイトルは対フェラーリを謳っているけれど、実際は身内の敵との戦いが多い印象でした。まあリアルな企業なんてこんなもんだろうと思うけれど、そういう横槍水挿しがあるからこそ、レース中が盛り上がるのかも知れません。
そんな中でのクライマックスは、本当にある種の世界観、美学があるのを伝えているような気がしました。

オススメ度は5−。迫力満点のレースシーンとクリスチャン・ベイルの熱演は必見です。

Write a comment