アド・アストラ
深宇宙を探索し知的生命体との遭遇を目的とするリマ計画、その最中に命を落とした父親を持つロイ。彼はある日軍に呼び出され、機密情報を見せられる。それは、定期的に地球を遅い多大な被害を被らせるサージと呼ばれる現象は海王星から起こり、そこには死んだはずのロイの父親が生存しているかも知れないというものだった。
ロイは父親の説得を行う極秘任務に着き、まずはメッセージを送るため火星の基地へと向かう事になる。
主演はブラッド・ピット。
太陽系の端で生きていた父親を巡る息子。宇宙を舞台にしたSF映画です。
近未来が舞台という事で月面くらいには割と楽に旅行が出来る世界観。しかしそこでは資源採掘を巡って紛争が絶えないとか、なかなかシニカルな出だし。恐れ知らずのロイが淡々と行く中、火星での出来事で動揺し、そこから父親の行動をなぞるように怪物と化す部分はなかなかのカタストロフィーを感じました。そこから非現実的で美しい木星土星海王星のシーンの迫力は、何だか嫌な動悸がするほどでした。圧倒と緊張を同時に感じているような感覚です。そこからのクライマックスは何だかわちゃわちゃして混乱の内に通り過ぎた感じがあります。しかしツッコミをする前に終わってしまい、最後の最後で置いてけぼりを食った気分でした。時差とか軍法違反とかその辺は突っ込むだけ野暮なのかも知れません。だけど、もう少し最後は丁寧にやって欲しかった。
オススメ度は4−。宇宙モノとしては割と平凡な出来映え。ビジュアル面の迫力は凄かったです。それ以外の見所はいささか厳しいところ。
Posted: 9 月 20th, 2019 under 2019, 映画.
Comments: none
Write a comment