スノー・ロワイヤル
除雪を仕事とするネルソンは、模範的市民として表彰されたその日に一人息子カイルの死を知らされる。カイルの死因はヘロインの過剰接種と聞かされるが、ネルソンは信じられなかった。
絶望し自殺すら考えたネルソンだったが、カイルの友人であるダンテからカイルの死の真相について聞かされる。カイルを殺したのは地元の麻薬組織であるヴァイキング、それを知ったネルソンは怒りに震え、組織のリーダーを殺す事を決意する。
主演はリーアム・ニーソン。
息子を殺された怒りで復讐鬼と化した男と、それがきっかけで勃発した二つの麻薬組織の抗争を描いたアクション映画です。
あらすじやコピーから、リーアム・ニーソンが怒り狂って暴れ回るのを期待していましたが、そこまで言うほどという訳でもありませんでした。ただ、構成員を的に掛けてボコボコにし上役の名前を聞き出しては殺したり、除雪車で車を跳ね飛ばしたりする中盤までの展開はなかなかに爽快でした。
中盤からは二つの麻薬組織が話の中心となり、主人公の影が薄くなります。この抗争がかなり地味で、見応えがある訳でもなく、かなり退屈です。双方のリーダーは良いキャラクターをしているんだけれど、それぞれの哲学があまり生かされていないのが残念でした。
クライマックスは三つ巴の大決戦。主人公が一発かますけれど、これまでの下りもあっていささかカタストロフィーに欠けます。もっと豪快に狂いまくった後であれば、最後のシーンは感慨深くなったのだけれど。
オススメ度は4−。宣伝文句にしてはもう一つ足りない印象があります。色々と非常に惜しい作品です。
Posted: 6 月 7th, 2019 under 2019, 映画.
Comments: none
Write a comment