グリーンブック
ナイトクラブの用心棒を務めるトニーは、腕っぷしが自慢だが素行が非常に荒かった。トニーはクラブが改装のため別な仕事を探さなければならなくなる。そこで就いたのは、教養はあるが非常に神経質なピアニストのシャーリーの運転手だった。
黒人であるシャーリーは、未だ黒人差別の根深い南部でのツアーを行うのだが、当然のように問題は頻発する上に、トニーとも衝突を繰り返す。
1962年のアメリカ南部を舞台にしたロードムービー。主人公のトニーとシャーリーは実在の人物で、本作も実話を元にしたお話です。
とにかく何から何まで対照的な二人は、序盤から衝突を繰り返していきます。トニーはがさつの一言では片付けられない野蛮さ、シャーリーは何でも杓子定規に考える上に妙に頑固であるため、それも当然の流れです。そんな二人が互いに罵り合いながらも、徐々に影響されていき助け合うようになっていくのは非常にベタで王道な展開ですが、実に微笑ましい気持ちにさせられました。なんとなくですが、衝突の原因が互いに相手への無い物ねだり的な感じがします。その辺りを相互に理解し尊重していったからこそ、最後はああいった結末になるんだという印象を受けました。色々あったけれど最後はハッピーエンドで、というオチが割と自然に思えるのは実話ベースだからなのでしょう。
オススメ度は4+。予告編以上に意外な展開というものはないけれど、期待通りに楽しめる外連味のないロードムービーなので、割とどんな方にも広く満足できるでしょう。
Posted: 3 月 3rd, 2019 under 2019, 映画.
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