ミスター・ガラス
19年前の列車事故で唯一の生存者であったデヴィッドは、とある犯罪者を探すため日々近所を散歩と称し探索していた。逃亡中だった24の人格を持つケヴィンは、またしても少女を監禁しビーストと呼ばれる人格へ捧げる行為をしていた。偶然出くわした2人だったが、突然と政府機関が介入しとある精神病院へと収監される。責任者は彼らの「妄想」を除去することが目的だった。
監督脚本はM・ナイト・シャマラン。主演はジェームズ・マカヴォイ、ブルース・ウィリス、サミュエル・L・ジャクソン。
アンブレイカブル、スプリットに続くお話。登場人物も引き続きになります。
本作は彼らの持つ力がヒーロー的なものではなく、彼らの妄想であって、それを除去するという流れになります。アンチヒーロー的な展開に思え、責任者が結論ありきの詭弁ばっかりを並べるため、やはりヒーローはヒーローとして確かに存在するという理屈なのでしょう。
作中でこのヒーローなんて妄想だという言葉に彼らは意外と影響され、本当に妄想なのか、それとも本当に強いのか、そこらへんの線引が非常に曖昧になっているのが実に面白かったです。しかし、結末は期待よりもかなり逃げに入ったように感じました。肝心の所をファンタジーで何となくに濁す逃げ方は、シャマラン作品では良くあるパターンですが本作でもそれをやらかしたのが実に残念でした。ただでさえクライマックスのオチが酷いというのに。
過去作は見ていなくてもあまり関係のない内容となってはいますが、逆に過去作を見ている上でこれを見るというのであれば逆に拍子抜けするかもしれません。
オススメ度は3+。やはりイマイチな部分が多かった。悪い様式美になっているのが本当に良くないです。
Posted: 1 月 19th, 2019 under 2019, 映画.
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