15時17分、パリ行き
アレク、スペンサー、アンソニーの3人は、昔からの幼なじみで仲の良い親友でもあった。3人は夏休みを利用しヨーロッパ旅行へ出掛ける。イタリアやドイツを巡り、その後パリへ向かうべく高速鉄道へ乗り込む。しかしその車内には、銃器や弾薬を隠し持った過激派の男も乗り込んでいた。
監督はクリント・イーストウッド。2015年に起こったタリス銃乱射事件を題材にした映画です。主演の3人はどういう訳か事件の当事者が本人役で出演しています。
事件の内容は大体ニュースで伝わっていて、改めて解説する事はありません。映画も事件に至るまでは彼ら3人の半生が描かれています。ただ、これがなかなかに長く、半分近くは時間を使っていそうです。また何故か旅行のシーンも長く、本当になかなか本編に入ってくれません。ようやく入ったかと思えば事実関係を淡々と再現して終わりという感じで、心情も情緒も何もありませんでした。丁寧に彼らの生い立ちを積み重ねたのは、どこかしらでそれを一気に爆発させるためのものだと思ったんだけれど。散々引っ張っておいてこれは、かなり拍子抜けした感があります。
あくまで英雄的な要素は含めず人間的な部分を描こうとした監督のこだわりと言えば聞こえがいいけど、それでも前座が長過ぎます。
オススメ度は3+。イーストウッドの作品としてはややイマイチかなという印象。彼らしいと言えば彼らしいのだけれど。
Posted: 3 月 3rd, 2018 under 2018, 映画.
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