グレイテスト・ショーマン
バーナムは富豪の娘であるチャリティと結婚するものの、その生活は決して裕福なものではなかった。勤めていた会社が倒産した事をきっかけに、バーナムは銀行から融資を受けて博物館を開く。だがニューヨークでの評判はぱっとせず、ほとんど来場客は来なかった。そんな時、娘のアドバイスを受けバーナムは新たな事業を思いつく。それは、世間から爪弾きに合っている異形の人間を使ってショーを行う事だった。
主演はヒュー・ジャックマン。主人公のP・T・バーナムは実在した興行師で、彼の半生を題材にしたミュージカル映画です。ただし、ストーリーはほぼほぼフィクションの部分が多いようです。
いわゆるサーカスの原型を作った人物ということですが、その実態は本当に古いサーカス、日本で言うところの見世物小屋に近いものです。特に近年になって露骨すぎるほど人種や性別の多様性を押し出す風潮が出てきましたが、これはその更に上を行くものです。こういったおどろおどろしさ、胡散臭さ、そういったものを軽快なリズムと音楽と歌声でうまいこと明るく演出している訳ですが、案外ストーリーはシビアな部分が多い印象です。ストーリーの展開そのものは割と王道というか特に捻りのないものです。ミュージカル映画は演出が大きい以上はやはりそういうものでしょうか。もっとも、史実部分が少ないため、ノンフィクションに寄せている理由がイマイチ薄い気もします。
オススメ度は4+。ミュージカル映画ということですが、大分アンダーグラウンドな雰囲気があります。そんなにアクの強い内容ではありませんが、案外好き嫌いはあるかもしれません。
Posted: 2 月 17th, 2018 under 2018, 映画.
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