パトリオット・デイ
2013年、毎年開催されているボストン・マラソンは、その年だけは異例の事態に発展する。
厳重な警備の中、大勢のランナーとギャラリーの居る中で突如大爆発が起こった。これをテロ事件と断定し、FBIはただちに事件の真相を突き止めるべく捜査を始める。市民からの情報も集まる中、FBIと地元警察は捜査の方針で対立し、ボストン市民へ更なる不安を募らせてしまう。
主演はマーク・ウォルバーグ、ケヴィン・ベーコン。
2013年に実際に起こったボストン・マラソンの爆発テロ事件をベースにしたサスペンス映画です。
実際の事件を下地にしているため、展開は二転三転するようなドラマチックなものはありません。ただテロ犯を地道に追い、逮捕まで漕ぎ着けようとする筋道を様々な人々の視点で見る群像劇に近いものがありました。また事件と向き合う被害者達の視点もあり、そこにはボストンへの帰属意識と生き方の指針のような精神が描かれています。この作品は、ボストン対テロリズムがテーマなのかなと思いました。
犯人は、やはり内容が内容だけに露骨さを感じるくらいに頭が悪く小物で卑怯な人物像に描かれていました。やっている事は全く誉められないし逮捕までも本当に無茶苦茶やるんだけど、これのせいで他の登場人物の何気ないセリフが妙に恣意的に感じる事がありました。
オススメ度は４。実際の事件の群像劇で、結構キツい描写もあります。こういったものをエンターテイメントとして見られるなら楽しめるはずです。
Posted: 6 月 10th, 2017 under 2017, 映画.
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