Lazy Bear

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神様の思し召し

外科医のトンマーゾは、曖昧なものは一切信じない上に人の心を顧みない傲慢な性格だった。そんな彼の息子は、いずれ自分と同じ医者になると思っていたのだが、ある日医者をやめて神父になると言い始める。口では認めつつも困惑するトンマーゾは、息子と最近特に親しくしている神父ピエトロへ接近する。


外科医と神父の交流を描いたイタリアのコメディ映画です。お互いそれぞれ人を救う仕事をしながらも価値観が全く異なるという、非常に面白い設定でした。
なかなかブラックなジョークも交えつつ非常にテンポよく進んでいきます。都度都度それぞれの信念や価値観の違いから衝突したりと、なかなか面白い事は面白いのですが、いかんせん肝心の物語が思ったよりも起伏が無く、かなり単調な部分が長かったような印象を受けました。
終盤は結構唐突な展開になり、ラストもちょっと曖昧な感じで濁した感じがあります。あれはイチジクの実だろうか? イチジクが熟して落ちるというのは確かキリストが弟子に不信心さの危険性を警告するエピソードだったはず。要するにあれはそういう意味なのだろうか? 本当にラストは謎の展開です。

オススメ度は3+。コメディ映画ではあるけれど、すっきりしない終わり方と退屈するかも知れない展開がいささか進めにくいところであります。

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