Lazy Bear

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グッドモーニングショー

朝のワイドショーでメインキャスターを務める澄田は、番組改編に伴いキャスターを降ろされる線が濃厚になっていた。そんなある朝、早朝に突如都内のカフェで人質立て篭もり事件が起こる。急遽ニュースの構成を変更し事件の様子を報道し始めると、犯人が何故か澄田との対話を要求している事を知る。猟銃を持った犯人の前に立つなど出来るはずがないと拒否する澄田だったが、否応なく出ざるを得ない状況に追い込まれてしまう。


主演は中井貴一。落ち目アナウンサーが何故か立て篭もり事件の犯人と相対する、サスペンスっぽいコメディ映画です。
似たような映画で「マネーモンスター」をどうしても連想してしまう設定ですが、あちらは二転三転する状況と凄まじい緊張感に満ちたサスペンスでしたが、本作はほぼコメディ映画と言って差し支えありません。設定は面白いものの、邦画特有の展開への自信のなさの現れか、どうしても無駄に笑いを取ろうとして作品そのものを軽くしているような感が否めません。あくまで薄い娯楽映画という体にしたいのかもしれませんが、狙い過ぎているため本当にペラッペラになりかねないのがもったいないところ。一応展開だとか伏線回収とか綺麗にまとめてはいるんだけれど。
個人的に、立て篭もり犯を演じた濱田岳の、キレながら妙な敬語になるあの演技が非常にツボでした。ああいうキレかたをする人が結構いるので、変に生々しく見えました。他の役者陣の軽快な台詞回しも良かったけれど、やはりコミカルにし過ぎだと思います。軽く薄くコミカルにして笑いを取ればエンターテイメント作品という訳ではない、と思うのですが。

オススメ度は4−。気軽に見られるまあまあなコメディ映画です。本格的に腰を据えて見るような作品ではないので、その辺りだけ御注意を。

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