マクベス
スコットランド軍の将軍マクベスは、反逆を企てた首謀者を討ち、その恩賞としてコーダーの領主となる。しかしマクベスは、戦場で会った謎の女達の予言が引っかかり続けていた。それは自分が次のスコットランド王になるというものだった。予言の信憑性を訝しみ、清廉なダンカン王を手に掛ける事を倫理観が阻み続けるマクベス。そんな夫を妻は暗殺を決意させるためそそのかす。
主演はマイケル・ファスベンダー。原作は有名なシェイクスピアの四台悲劇の一つからです。
ストーリーはまんま戯曲マクベスそのまま再現したものです。映像化に辺り、随分と小物や雰囲気作りには力を入れているように感じました。食事のシーンなど、おそらく当時の作法だとかなりみっともない姿になるからか、うまくぼかしています。
セリフ回しは戯曲っぽい言い回しがそのままでした。これは原作を重視していると見る一方で、映画としては非常に回りくどく進行の妨げになるようにも思いました。この辺りはかなり見る側の好みで変わってくると思います。
ラストはやや改変されていて、個人的にはわざとなのかミスなのか微妙な点に思いました。マクベスの生死に関わるあの予言については、表現的な難しさもあるのかもしれませんが、森の方はちょっとどうでしょうか。
オススメ度は4。とりあえずマクベスに興味があるという方は是非。ただし、かなりくどいセリフ回しになるので、あくまで戯曲の映像化だと割り切って見るのが良いでしょう。
Posted: 5 月 13th, 2016 under 2016, 映画.
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