Lazy Bear

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グラスホッパー

闇組織が起こした大事件により、恋人を失ってしまった教師の鈴木。彼は何者かのメッセージにより、事件の真犯人が闇社会を牛耳る寺原親子である事を知る。復讐を誓った鈴木は、寺原親子に関わりのある会社へと潜入し、接近を試みる。


原作は伊坂幸太郎。主演は生田斗真、浅野忠信。現代社会を舞台にした、エンターテイメント系の伝奇物です。
復讐のために裏社会へ身を投じるものの、生来の気の弱さからいまいちうまく立ち回れない鈴木。対象を自殺させる殺し屋、エージェントとナイフ使いのコンビの殺し屋、などなど。最初は様々な視点から事件の関わりを描いていき、それが最後に交差するような内容でした。
リアリティがあるのか無いのか微妙な殺し屋達はさておき、ナイフ使い蝉のアクションはなかなか良い殺陣でした。ただ、ストーリーがどういうものか分からない内にそのシーンが出て来るため、なんだか妙に浮いている感じもします。そもそもこの作品はリアリティよりも伝奇力を重視したものと観れば、所々の雑さも味になっていくかもしれません。
個人的に印象に残ったのは、吉岡秀隆の演ずる殺し屋の淡々とした普通の人間に見えてちょっとおかしい雰囲気と、主人公鈴木のヒステリックな上司を演ずる菜々緒の妙な小者臭さです。特に後者は登場シーンも多いため、段々と居れば安心する妙な安定感を覚えてきました。

オススメ度は4。楽に観られるエンターテイメントだと思います。ストーリーも大して複雑ではなく分かりやすいので、肩の力を抜いて観るにはもってこいです。

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