Lazy Bear

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アメリカン・ドリーマー 理想の代償

1981年のニューヨークでは、様々な石油会社が鎬を削っていた。しかしそれは消費者の無知に付けこんだ悪質なビジネスモデルだった。アベルはこの業界に新規参入し、公明正大なビジネスを掲げる。そんな彼が一世一代の勝負に出る。それは多額の資金を投入して海に面した土地に新たな基点を作ることだった。だがアベルのこの計画を快く思わぬ同業者は多く、アベルは常日頃から様々な妨害や嫌がらせを受けていた。


1989年代初頭のニューヨークを舞台にした、いわゆるオイルビジネスの闇を描いたような社会波作品。主人公であるアベルは、理想主義が強い所があるものの高潔な人柄の人物として描かれています。ただ彼の高潔さは非常に危うく、社員や家族を危険に遭わせています。その辺りが高潔さだけでなく夢想家としての一面も見せています。これが本作での重要なポイントで、明らかに不利な状況から更に手段まで選んで戦うアベルが、どのようにして夢を実現するのか。それに対する答えは割と現実的で、落とし所としては不自然さは無いもののインパクトは弱めです。それと、一応社会派映画という位置づけでいいとは思うけれど、割と都合良く進むシーンが多く、脚本のリアリティは弱めでしょう。

オススメ度は4−。アベルが追い込まれるまでなかなか話が進んでいかないため、かなり退屈を覚えるかもしれません。そこら辺は段々と緊張感が増してくる展開ではあるんだけれど。

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