アントマン
義侠心に駆られ自分の会社に不法侵入し損害をもたらしたスコットは、3年の収監を経て出所するものの定職につくことも出来ず、分かれた妻と娘に会う事もままならなかった。やがてスコットは、悪友と共謀してとある金持ちの老人宅へ空き巣に入る。そこで手に入れたのは奇妙なライダースーツだった。試しに着てみたスコットは、そのスーツには着用した者をアリのように縮小してしまう力がある事を知る。
原作はマーベルコミックス。
1.5センチのサイズに自在に変身できるヒーローアクションです。単に小さくなる事と、アリを思うように操作出来ることが主人公の能力なのですが、特にこの小さくなるという能力は最初の印象では非常に地味でした。しかし、これが如何に危険な能力であるのかを劇中では説明され、その表現と演出が非常に良かったです。また拡大縮小を繰り返すアクションシーンも非常に見応えがあり、最初の印象はかなり簡単に覆されました。
ストーリーも非常にシンプルで分かりやすいのは、おそらくアントマン自体の知名度が低い事を考慮したからなのかも知れません。ただ、何気に綺麗に伏線を張って回収する辺りは流石マーベルコミックスの脚本だと思わされます。
作中にアベンジャーズ2で出たアレと、スタッフロールの後にアベンジャーズ次回作登場を匂わせるシーンがありました。もしかすると、この一作で終わらないのかも知れません。
一つ気になるのは、アントマンのもう一つの能力でもあるアリの操作のシーン。これは大抵無数のアリがわらわらとたかるカットになるので、人によってはかなりキツイかも知れません。アリが苦手だとか、多い細かいものが蠢くのが苦手な人は、まず無理だと思います。
オススメ度は4。王道なヒーローアクションではありますが、アリが苦手な人は本当に注意です。ちょっと出る程度という訳ではないので、我慢できると安易に思わない方が良さそうです。
Posted: 9 月 19th, 2015 under 2015, 映画.
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