ブラックハット
香港で稼働中の原子炉が、何者かによってメルトダウンを引き起こさせられる。それから時を置かずに、今度は先物相場で大豆が異常な高騰が起こってしまった。これらを悪意のあるハッカーの仕業と断定し、米中が共同で捜査を行う。しかし犯人は非常に高いスキルの持ち主であるため、アドバイザーとしてカード詐欺犯罪で収監中の天才ハッカーであるニコラスを一時出所させる。
主演はクリス・ヘムズワース、監督はマイケル・マン。
コンピュータ犯罪に対してコンピュータ犯罪者を投入するという、サイバーサスペンスではありがちな設定の作品です。作中でまず気になったのが、手口が意外と知られたものが多く現実に即しているという印象を持った所です。通常のリテラシーを持っていたり対策をしている会社ならあり得ない事ではあるものの、それすら守れていなかったりそれ以前の人災は現実にあるため、割と最近の事情を知っているなと思いました。
ストーリーは、正直なところ変な方向へ飛んだり跳ねたり、演出も良く分からない妙なものが多く、お世辞にも良い出来栄えではありませんでした。悪い意味での意外性しかない展開、目的がブレて何処へ向かっているのか不明瞭な主人公一行、なんだか脚本の出来の悪さが特に目立っています。これはかなり致命的であって、そもそもの作品に対する印象を決定づける要因だとしてもおかしくはないでしょう。
オススメ度は3。クリス・ヘムズワースの熱演虚しい、非常に微妙な出来栄えです。普通のサイバー犯罪ものだと思って観るのはかなりキツイと思われます。
Posted: 5 月 9th, 2015 under 2015, 映画.
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