96時間／レクイエム
ブライアンは、別れた妻と娘とは未だ友好的な関係を築いていた。しかしある日、元妻のレノーアはブライアンのアパートで何者かに殺され、その容疑はブライアンにかけられる。警察を振り切ったブライアンは、事件の真相を調べ妻を手にかけた黒幕を突き止めるべく、またかつてのように暗躍を始める。
リュック・ベッソンとリーアム・ニーソンがタッグを組む人気シリーズの第三弾です。
本作では前二作に登場した人物が出て来ており、ストーリーも純粋に続きとなっています。
今回は話の規模はこれまでに比べて小さいものとなっていました。その反面、ストーリー自体は前作よりもよくまとまっていて、二転三転する展開は実に楽しめるものでした。
一作目のキーとなっている９６時間と誘拐について、もはやまるで関係のない展開になっている事はさておいて。これまでのシリーズでは、主人公のとにかく容赦の無い戦い方が非常に印象的でしたが、本作ではびっくりするほど優しくなった印象を受けました。単に仕事としてブライアンを追う警官達はともかく、真の黒幕までもああいった終わり方にするのは少々意外でした。やはり最終作であることと、序盤に明らかになる家族間の新しい展開がブライアンの心理に影響しているという描写なのかもしれません。
今回でシリーズ完結となりますが、やはりこの辺りで幕引きというのが無難な印象を受けました。やはり当初のコンセプトから外れて主人公のキャラクターを頼った続編というのは、いささか見苦しい印象も無くもありません。
オススメ度は４−。前作よりかは話がまとまった良いアクションだと思います。シリーズの最終作としても良い出来ではないかと思います。
Posted: 1 月 10th, 2015 under 2015, 映画.
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