オール・ユー・ニード・イズ・キル
地球外からの侵略者の脅威にさらされている時代、地球側は劣勢を強いられていた。民間の広告代理店から予備将校として招集されたウィリアム・ケイジ少佐は、広報担当でありながら最前線の撮影という過酷な任務を強いられる。その戦闘中、ケイジは敵と刺し違える形で戦死する。しかし気が付くと、何故か前日の世界へと戻っていた。
主演はトム・クルーズ。桜坂洋の同名のライトノベルが原作となった作品です。
設定的には、タイムループの仕組みとリタ・ヴラタスキくらいしか受け継いでいない感じです。ストーリーも、かなり改変は入っていますが、基本的な流れは原作に近いです。
この作品の特徴として、戦闘能力のまるでない主人公が何度も死んで失敗を繰り返しながら少しずつ技術を身につけていくという所があげられます。そこが一番の売りになっているんですが、何だか主人公の死に方が妙にコミカルに描かれているのが気になりました。死ぬのは嫌だと駄々をこねつつ、いつしか死ぬ事にも慣れていくのだけれど、そのせいで全く精神が動じる事もなく、むしろ嬉々として死んでいるようにすら見えます。ループについて何か思い始めるのはリタの死体を見た時くらいで、基本的には失敗したなあ程度です。そのせいか、異様にゲーム感覚の強い作品に感じました。
何故ループしてしまうのか、ギタイはどうやって倒せばいいのか、その辺りが目的となるけれど、そういった要素はかなりさらっと流されていました。そもそも登場人物があまりに物分かりが良すぎるので、主人公にとってかなり都合の良い展開となっています。
そして最後のオチはとんでもないもので、愕然としました。御都合主義もいいところで、幾ら何でもぶん投げ過ぎです。
オススメ度は3。大分期待外れな内容です。エイリアンと戦うSFアクションものの凡作といった印象が強く、宣伝文句部分はあまりあてにはなりません。
Posted: 7 月 5th, 2014 under 2014, 映画.
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