Lazy Bear

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ノア 約束の舟

セトの子孫であるノアは、ある日に見た夢の中で、やがて世界が洪水により滅ぼされる事を予見する。これを神による神託と受け取ったノアは、巨大な箱舟を建造し中へつがいの動物達を保護しようと目論む。しかし、この事を知ったカインの子孫である王は、ノアの箱舟を奪い取って大洪水を逃れようと企む。


監督はダーレン・アロノフスキー。主演はラッセル・クロウ。
旧約聖書の創世記等に書かれているノアの箱舟をモチーフにした作品です。ノアの箱舟伝説は有名なので、おそらく大筋の内容は大抵の人は知っていると思います。その内容について、エピソードごとの間を補足したり演出を加えた内容となっていました。
主人公であるノアは、神に選ばれた存在として強い使命感を持って事に当たります。そんな彼に家族もまたついていくのだけれど、状況が逼迫してくると自然と問題が幾つも浮き彫りになっていき、当のノアはそこから目を背けているかのような態度を撮り続けるためギクシャクとし始めます。やがてノアが狂気に取り憑かれていくのは、監督の解釈なのでしょうか。神に選ばれたはずが神に追い詰められていく様は、非常に怖くて悲しげに思いました。
聖書のくだりは昔に読んだことがありますが、当時と受けた印象は大体同じでした。放任主義の親がグレた子供に得意げに説教するような、そういう神様です。宗教的な映画と言うよりは、神の存在について批判的な内容の作品に個人的には感じました。

オススメ度は4−。有名な話ではありますが、ある程度予備知識を持って見た方が楽しめる作品だと思います。

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