ポリス・ストーリー/レジェンド
一人娘のミャオと折り合いの悪い、刑事ジョン。彼はある日、北京の繁華街の一画にあるクラブへ呼び出される。そこでジョンはミャオに恋人を紹介される。それはこのクラブの経営者であるウーだった。あまりに歳の差があること、ウーの周囲の人間のたちの悪さに、真っ向から反対する。しかしミャオがそれを聞き入れるはずもなかった。
その後、ジョンは突然と背後から襲われ拘束される。犯人は今紹介されたばかりのウーだった。
ジャッキー・チェン主演による大人気シリーズ、その6作目です。
本作で印象的だったのはまず、予告編の拳銃をこめかみに当てて引くシーンです。冒頭からそのシーンで始まり、次のカットからはそこへ行き着くまでの本編が始まります。
人質事件に巻き込まれたような形で拘束されるジョンは、犯人一味の首謀者であるウーの真意を探るのと同時に人質達を解放しようと奮闘します。このウー、目的は明らかに金ではなく、そのやり口もあまりに強引で後を考えていない行動です。
彼の真の目的は物語の後半で徐々に明らかになっていくのですが、その分の割を前半で食っているせいか、前半は勿体つける展開、後半は詰め込み過ぎた展開のように感じました。また、しょっちゅう唐突にジョンの空想が挟まり、この構成がやや見難くさせます。
ストーリーは相変わらずの暗いもので、ジョンもまたこれまで以上に痛めつけられるシーンがあります。謎解き要素もかなり濃く、なかなかのめり込める内容だったと思います。意外とモブが良くも悪くも人間らしく、ジョンの苦境を際立たせてくれます。あの死因と、あの人物の突然の再登場はやや強引な気もしましたが、楽しむには十分でしょう。
そしてスタッフロールではおなじみのNGシーンもあり、暗い話の連続だった世界観から引き戻してくれてホッと一息つけます。やはりこのNGシーンというのは、単なるおまけ以上に意味があるように感じました。
オススメ度は4+。これまでのシリーズ同様に安定した面白さの作品です。ジャッキー・チェンのファンならずとも十分に楽しめるでしょう。
Posted: 6 月 6th, 2014 under 2014, 映画.
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