マンデラ 自由への長い道
弁護士のネルソンは、当時の南アフリカ共和国に当たり前のように存在していた黒人を初めとする有色人種への圧倒的な差別に対し、日頃から強い怒りを感じていた。そしてその怒りは彼を具体的な行動へと突き進める。
自身が所属していたアフリカ民族会議、通称ANCは、これまで非暴力を掲げてきたが、ネルソンにより遂に暴力へと舵を切る。
2013年に逝去した、元南アフリカ大統領ネルソン・マンデラの半生を描いた作品。
マンデラ大統領と言えば、とにかく非暴力主義と白人との融和政策が思い浮かぶのですが、その成熟した考えに至るまでの過程の荒々しさには驚きの連続でした。あまり人となりを知らなかっただけに、彼がかつてテロ活動をしていた事にはとにかく驚きました。また政治ではなく一国民としての等身大の姿も描かれており、この作品は政治家としてよりもネルソン・マンデラという人間そのものを描いていたように感じました。
彼が釈放から大統領就任に至るまでの過程は、まるで過去のツケをそのまま払わされているようにも感じました。だからこそ、あれだけ非暴力と調和を訴えていたのではないかと思います。だからこそ、彼の言葉が徐々に重みを増してくるのは当然だと感じました。
オススメ度は４。日本から遠く離れた国とその人物のお話で、どうしても自分の生活との関連性が感じられず興味はわきにくいと思います。ただ、マンデラの中立で調和を重んじる姿勢からは学べる事は多いと思います。
Posted: 5 月 24th, 2014 under 2014, 映画.
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