Lazy Bear

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偽りの人生

医師であるアグスティンは、妻と2人で何不自由無く暮らしていた。しかしアグスティンは日々の生活に漠然と不安と憂鬱を感じ、妻との間には溝が出来ていた。
ある日、長年顔を合わせていなかった双子の兄のペドロが訪ねて来る。ペドロは自分が癌である事を告白し、自分の命を絶って欲しいと願い出る。そこでアグスティンは、ペドロと自分と入れ替わる事を思いつく。


双子の兄と入れ替わってみたものの、兄は閉鎖的な島で、しかも犯罪に手を染めていたというサスペンス映画。
兄と入れ替わり第二の人生を歩むのかと思えば、兄が残した厄介事に振り回されるという展開なのですが。まずそもそものところだけれど、アグスティンがペドロと入れ替わろうと思い立つ動機、理由などが曖昧に感じました。あそこまでするほど追い詰められているようにも思えないし、また入れ替わって何をしたいのかも不明。そして、その後の展開も周囲に流されるばかりで、結局よく分からないまま終わったような印象です。基本的に主人公が受け身過ぎて、話の目的や方向性が不透明なのが問題なのではないでしょうか。
こういう入れ替わりものはよくある題材だけれど、やはり入れ替わりたい強烈な理由や背景が無いと、その後の展開に行動の説得力が無くて冷めてしまいます。

オススメ度は3+。今ひとつ煮え切らない印象のサスペンスです。

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