モネ・ゲーム
あまりに横暴な上司に嫌気が差し、復讐を誓ったディーンは、遂にとある復讐計画を実行する。それは、上司シャバンダーが長年探し求めて来たモネの絵画の偽物を買わせ、大金を騙し取ろうというものだった。
相棒のネルソンと共に、この計画に必要な贋作の所有者である女性を雇いにテキサスへと赴く。しかし、有能ではあるが非常に想像力が欠け楽観的なディーンは、思うように計画を進める事が出来なかった。
主演はコリン・ファース。共演にキャメロン・ディアス。
モネを使った詐欺計画がテーマの、ややドタバタしたコメディ映画です。
序盤に数分程度でディーンが思い描く復讐計画がスマートに成功した例が流れ、そこから実際に計画が始まるのだけれど。これがあまりに想像とは違って過酷で、このギャップが非常に面白く思いました。主人公のディーンは、かなり理不尽な仕打ちを受けながらも決して逆上する事無く、それでいて行動が間が抜けていたりと、これもまたギャップのあるキャラクターでした。そしてヒロイン枠でもあるPJは、普段の振る舞いは勝気で明るくサバサバとしていながらも頭の回転は早く、微妙にディーンと認識が合わない所から、この計画を散々にかき回します。本当に上司は復讐しなければならない相手なのか、と少し疑問に思うほど、このドタバタした展開は楽しめました。
脇役にも妙にキャラクターの濃いのが何人も居て、とにかく全編に渡って楽しめました。しかも、最後は良い話風で終わるかと思えば、意外な伏線回収からどんでん返しが起こり、そういえばこれは詐欺の映画だったとハッとさせられます。これは良い意味で裏切られた気分で、作品としても非常に盛り上がったと思います。
オススメ度は4+。バタバタしたコメディ映画です。シュールなネタもあり、好きな人にはたまらないと思います。それでいて、きちんと詐欺のオチも付けるので、十分楽しめるはずでしょう。
Posted: 5 月 17th, 2013 under 2013, 映画.
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