Lazy Bear

Categories

Archive

Site search

Feeds

Meta

ロッキー・ザ・ファイナル

現役を退いたかつてのヘビー級王者のロッキーは、レストランを経営しながら生活していた。妻エイドリアンは癌で他界、息子ロバートは普通のサラリーマンとして独立するものの実家にはまるで帰ってこなかった。
未だ現役時の闘争心を捨て切れないロッキーは、周囲の冷ややかな反応を尻目に再びプロボクサーのライセンスを取得するべく申請を出す。


シルヴェスター・スタローンといえばロッキー。まさに彼の代名詞とも呼べる有名なシリーズの第六作目です。

正直なところ、よくある有名シリーズの続編と同じで「なんでこんなの作ったんだよ」と後悔させられるのでは、と思ってたんですが、意外や意外。全編どこをどう見ても今までのロッキーと変わらないのに、気がつけば中盤からずっと手に拳を作ってました。

今回は過去にすがるロッキーと父親の威光に辟易するロバートの構図が中心に描かれていました。ロッキーはあの通りボクシング以外はいまひとつな不器用な人間で、ロバートもまたその不器用さを受け継いでしまったようにも見えます。しかし、二人の親子としての対話は非常に見ごたえがありました。最初は父親へ突っかかる息子、それが激しく叱責され、そして息子が打ちのめされたロッキーがそれでも立ち上がるが如く一念発起、最後には二人は氷解して目標へ突き進んでいくという、良く出来た展開。ありがちといえばありがちだし、何となく展開は分かるのだけれど、どうしてか引き込まれてしまいます。
引き込まれるのはおそらく、クラシックながらも完成度が単純に高い映画だからだと思います。なんとなく古い映画を見た気分にはなるのだけれど、見た後は不思議と心地よく「面白かった」と素直に思える作品です。

オススメ度は4−。スタローンの60代とは思えないビルドアップされた体は圧巻です。ロッキーを知らない人でも、むしろここから入り込めると思います。ただ、終盤に変なサプライズゲストが出てくるので、嫌いな人はそのシーンだけスルーして下さい。
勝負の行方を是非確認を!

Write a comment