ライジング・ドラゴン
腕利きのトレジャーハンターであるJCの元に、破格の報酬と引き換えにとある仕事が舞い込んでくる。それは、かつて第2次アヘン戦争の際に海外へ持ち出された、十二支をモチーフにしたそれぞれの首の銅像を見つけ出す事だった。1体につき100万ユーロ、龍の首には1000万ユーロのボーナスがつくとあって、早速JCは仲間達と共に捜索へ出掛ける。
主演はジャッキー・チェン。本作がアクション映画最後の作品になるそうです。
作品はいつもの通り、ジャッキー・チェンらしい軽快で派手なスタントシーンが満載のアクション映画で、今回もまた冒頭から結構ヒヤヒヤするようなアクションを見せてくれました。
ストーリーは、美術品とそれをやり取りするオークションに関わるトレジャーハンティングで、どうにも歴史問題や倫理観といちいち絡めてくるのが鼻につきました。さらっと流す程度ならともかく、そこそこ時間を取ってテンポが悪いのと、肝心の内容が如何にもな政治的なポジショントークなので、一層不快に思います。この映画の悪い所はその一点に凝縮されています。どうしてもっと本筋だけに沿って進めないのだろうか疑問です。JCが半端に中立派気取りだっただけに、残念で仕方ありません。もっとも、国の事情でそういう風にしないと上映が出来ないとか、そんな背景があるんだろうけれど。
オススメ度は4−。基本的にジャッキー・チェンらしい軽快なアクション映画で楽しめるのだけれど、偏った歴史ネタをクドクド繰り返すのには辟易するかも知れません。
Posted: 4 月 13th, 2013 under 2013, 映画.
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