プロジェクトBB
サンダル、フリーパス、大家の三人は、「誘拐・殺人・放火はやらない」をモットーに活動する泥棒の三人組だった。
仕事のたびに大金を稼ぐものの、サンダルはギャンブルに使い込んで借金を作り、フリーパスは女性との交際費に注ぎ込んでいた。唯一貯蓄していた大家は、空き巣に入られ全ての財産を失ってしまった。
少しでもまとまった金の欲しい三人。そこへ不意に、700万ドルという巨額の報酬の仕事の話が舞い込んで来る。
香港映画といえばこの人、ジャッキー・チェン主演の最新作。
今作ではジャッキーが初の悪役に挑戦との事でしたが、悪役というよりは博打に打ち込む駄目人間という感じでした。
赤ちゃんを誘拐する羽目になったサンダルとフリーパスが、赤ちゃんの世話に悪戦苦闘する姿はとても面白く、また本作における大半の要素はここに集約されていると思います。
基本はアクションコメディであるため、笑いどころも満載です。悪循環に次ぐ悪循環が生み出す独特の笑いは、一度ツボにはまればもう抜け出せなくなり笑いが止まらなくなります。
無論、アクションの要素も手抜きはありません。近年、タイのアクション俳優であるトニー・ジャーと比較される事が多いジャッキーですが、少なくとも本作ではそのアクションに衰えは見られませんでした。ジャッキー・チェンと聞いて誰もが連想するアクションがそのままスクリーンに登場したのには驚きました。僕の父親と同じぐらいの歳のはずなんだけれど、どうしてここまで出来るのか。ただただ驚くばかり。
アクション、人間ドラマ、笑いと三拍子揃ったバランスの良い作品でした。ただ、ブローバックマウンテンのネタと終盤の電気ショックの二点だけは個人的に戴けませんでしたが。
オススメ度は4−。とりあえず安全パイとして選択出来る無難な映画です。世代を問わずほとんどの人が楽しめる内容なので、安心して見られると思います。
Posted: 4 月 7th, 2007 under 2007, 映画.
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