キック・オーバー
大量の現金を強奪し逃走していた謎の二人組は、メキシコへの国境を超えた所で失敗し警察に捕まる。男の内、一人は既に死亡しており、もう一人の運転手役はメキシコのとある刑務所へ収監される。
その刑務所は普通の刑務所とは一線を画しており、男のありとあらゆる常識が通用しなかった。当たり前のように賄賂や薬物が横行し、欲しいものは金さえあれば簡単に購入する事が出来る。そこはまるで外界とも違う、一つの町のようだった。
主演はメル・ギブソン。
謎の男がメキシコの刑務所を舞台に、そこの支配者グループを相手に立ち回るクライムアクション映画です。この映画の面白い所は、単なるクライムアクションではなくメキシコの刑務所の実情を描いたらしい妙に生々しい描写と、主人公の素性が謎である事です。警察に押収された金をどうやって取り返すのか、そして刑務所内で出会った少年とはどうなるのか、そういった見所の多い映画でした。
主演のメル・ギブソンは、本作で脚本にも関わっています。シナリオはなかなか入り込める展開だし、クライムアクションとしてもかなり変わった内容であるのも良いです。きちんと見せ場とそれ以外との起伏をきちんと作っているのも評価点。久々に良作なクライムアクションです。
オススメ度は4。公開館数は少ないものの、ちょっと足を運んでまで観る価値はある映画です。メル・ギブソンのファンもそうでない方にもお勧めします。
Posted: 10 月 13th, 2012 under 2012, 映画.
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