ムカデ人間2
地下駐車場の警備員を務めるマーティンは、「ムカデ人間」というDVDをこよなく愛していた。勤務中も合間を縫ってDVDを鑑賞し、その内容を自作のファイルに細かく書き留め、いつか自分も同じ事をしてみたいという妄想を抱くようになる。
ある日、マーティンは遂にその欲望を抑えきれず、駐車場の利用客を貸し倉庫へ収集し始める。
完全にカルトムービーだった前作に引き続き、今作も人間を連結するというインモラルな内容です。
本作は前作よりも遥かに多く12人を繋げようという暴挙、そして主人公マーティンは発達障害を患い、劇中ではセリフはほぼゼロ、しかも図ったように挙動がいちいち気持ち悪い人物でした。前作の医者とはまた違う方向へ突き抜けています。
ストーリーは、意外と前作と異なっていて、サイコホラーとして成立するくらいちゃんとしていました。ムカデ人間の作成という、とにかくインパクトだけはあるそれに頼り切らず、マーティンのサイコパスな部分を全面的にクローズアップしており、その狂気を十分に描いていたと思います。
残酷描写は前作よりもかなりきつめになっていました。白黒映像になっているのは、もしかするとそのせいなのかも知れません。
グロナンセンス系とは言え、マーティンの狂気は秀逸です。インパクト頼りだった前作に比べ、遥かに面白い作品になったと言えます。
オススメ度は4−。内容が内容だけに、勧められる層は非常に限定的です。前作を鑑賞した上で、前作より面白いならば、と割り切れる方ぐらいしかオススメできる節が思い当たりません。
Posted: 9 月 30th, 2012 under 2012, 映画.
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