崖っぷちの男
元警察官のニックは、無実の罪による25年の実刑が確定してしまった。そんな彼の元へ父親の訃報が届く。特別に許可を得て葬儀に参加したものの、弟と口論になり、そのはずみで脱走してしまう。
次にニックが現れたのは、なんとホテルの21階の窓の外だった。
主演はサム・ワーシントン。
ホテルから投身自殺を図るニック、その真意は果たしてどのようなものか、というクライムサスペンス映画です。
序盤は時系列が何度か前後し、どういった経緯でニックがここに及んだのかの説明がされます。
勿論単なる自殺ではなく、そこには真の計画が隠されているのだけれど。その計画自体は、ちょっと1年かけたと言う割には雑な印象がありました。あんまり下調べもしてないのか、どうにも運良くうまくいったように感じる点が多々あります。また、一介の刑事であるはずのニックが妙に色々な事を知っているのも、違和感が拭えません。
話の本筋はしっかりしていて、その目的のために動いている分かりやすさはあったので、娯楽的要素の強いサスペンスと思います。設定や構成自体はそんなにおかしな訳でもないので、ただぶらりと入って見るには十分な内容だと思います。
最後に、あの人の正体があれだったのにはちょっと驚きました。もしかするとこの映画のテーマは、そこら辺の絆にあるのかもしれません。
オススメ度は4−。割と地味なB級映画だけれど、かなり駆け引きは楽しくてのめり込めると思います。
タイトルはちょっとセンスが悪いですけど。
Posted: 7 月 7th, 2012 under 2012, 映画.
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