バトルシップ
これまで怠惰な生活を送っていたアレックスは、海軍提督の娘であるサマンサへの一目惚れを切っ掛けに、自身も海軍へと入隊する。
2012年、環太平洋合同演習に参加するアレックスだったが、日本自衛官のナガタと艦内での喧嘩沙汰を起こし、演習後の解任を突き付けられてしまう。
その演習の最中、突如地球へ編隊を成した謎の飛来物が来襲、謎のテクノロジーにより展開されたバリアの中へ演習中の3隻の駆逐艦は閉じ込められてしまう。謎の飛来物は未知の兵器を用いて駆逐艦や軍の施設を攻撃し始める。
主演はテイラー・キッチュ。その他に、浅野忠信やリーアム・ニーソン、リアーナが出演しています。
海軍の合同演習中にエイリアンが強襲してくる、といった、割とありがちな映画です。この作品の特徴としては、まずエイリアンへ立ち向かうのがフィールドを限定されレーダーも使えない状態になった駆逐艦であること、戦いの舞台がほぼ海戦である事です。
やはり未知の敵に対して駆逐艦が戦術をあれこれ駆使しながら立ち向かうというのは、アクションとしては王道かつ燃える展開だと思います。主人公のアレックスとライバル的な存在のナガタの協力プレイは、非常に手に汗握るものでした。
タイトルがバトルシップの割に戦っているのは駆逐艦で、そもそも現役の戦艦なんか存在してるのだろうか、などと思って見ていたけれど、これが終盤への伏線的に機能していたのが非常に良かった。また、海戦以外でも脇役のシーンがあるのだけれど、これがきちんと設定を生かされていて、個々の役割で活躍する演出のうまさが素晴らしいと思いました。
敵役のエイリアンだけれど、思ったほど安易で魅力に欠けるのは残念でした。兵器がなかなか強力で、JPJがあっさり轟沈させられる絶望感なんか半端なかったのだけれど。E.T.やプレデター、エイリアンぐらいの魅力があればもっと面白かったのではないかと思います。どうしても、”一切の後ろめたさ無くぶっ飛ばせる敵”という記号にしかなっていない気がします。
オススメ度は４＋。いちいち細かな事をツッコまず、展開だけを何も考えずに見るには最適のSFアクションだと思います。なんだかんだで脚本は良く出来ているので、思っているよりもずっと楽しめるはずでしょう。
Posted: 4 月 14th, 2012 under 2012, 映画.
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