インシディアス
新居に越してきたジョシュ一家は、引越し当日から些細ながら奇妙な現象に悩まされるようになる。やがてそれらが無視できないほどにエスカレートしていった頃、長男のダルトンが原因不明の昏睡状態に陥ってしまう。一家はこの家が呪われたものではないのかと考え、再び別の家へ引っ越していくのだが。
「ソウ」と「パラノーマル・アクティビティ」それぞれのシリーズの監督の合作であるホラー映画。
どちらもソリッドシチュエーションなだけに、変則的なホラーを期待していたのだけれど。正直な話、面白かったのは引越し直前まででした。その後、次から次へと解析が進み、オカルトチックな手段やら何やら色々とやっていくのだけど、目を引いたのは”彼方”の住人の演出の所ぐらい。他はもう何が何だかジャンルを失念しそうなレベルのものでした。
宗教の特性上、日本人が怖いと思うホラーが出来にくい、という解釈は間違ってはいないと思うのだけど、それでも実際怖くて面白いホラーは何本も生まれている訳で。そういう意味ではこれは完全な駄作の部類だと思います。両監督の作品がいずれもアイデアを売り物にしたものであるだけに、このあまりに凡庸な内容は期待外れと言わざるを得ません。正直、腹筋鍛える的な意味で突っ込みたいとすら思いました。
オススメ度は3−。B級ホラーだけれど、面白くはありません。陳腐な演出だからB級という訳ではなく、B級だからこそ尖ったアイデア勝負が見たい訳で。そういうのを期待しているのであれば、本作は避けるのが賢明だと思います。
Posted: 8 月 27th, 2011 under 2011, 映画.
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