Lazy Bear

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単騎、千里を走る。

漁師の高田は、一人息子の健一と十年以上も絶縁状態だった。そんなある日、健一の妻から健一が病で入院した事を聞かされる。余命幾許も無い息子のため、高田は健一がやり遂げていない仕事を代わりに完成させるべく、単身中国へと渡る。


中国を代表するチャン・イーモウ監督と、ベテラン俳優高倉健という組み合わせが話題性の映画。
コンセプトはヒューマンドラマのようですが、確かに感動的ではあるとは思う反面、どうにも理想論を突き進んでいるというか出来過ぎな印象が若干残っています。カメラワークは映画のものだけれど、登場人物の中国人は全て素人っぽくてドキュメンタリータッチに見えました。それはかえって映画のコンセプトに合っているので良いと思います。

主演の高倉健の演技については、何とも言えません。あまりに無口で無表情、時折涙を流したりする程度なので、果たしてこれが良い演技なのかどうか僕には理解出来ませんでした。ただ押し黙ってムスッとしているだけなら自分でも出来るんじゃないかとは思いつつ、あの独特の間とか存在感とかそういう目に見えない部分が特徴なのかなとか考えたりします。

オススメ度は3+。中国という特殊な国が舞台である以上、素直に楽しむ人もいれば、リアリティの無さに呆れる人もいるかもしれません。そういった意味で、少々人を選びそうな映画です。一人で観に行くのが無難でしょう。

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