4月の涙
1918年、フィンランド内戦は末期を迎えていた。白衛軍は赤衛軍の残党である女性兵士を捕虜にするものの、暴行を加えた挙句射殺するという暴挙に出る。
辛くも生き残った女性兵士のリーダーであるミーナを公正な裁判にかけるべく、准士官のアーロはミーナを判事の元へ護送する事になった。しかしミーナの抵抗に遭い、二人は無人島へ流れつく。
史実のフィンランド内戦を元にした作品。白衛軍による赤衛軍への非人道行為は実際にあったらしく、その辺りの事が下敷になっているようです。
序盤はなかなか陰鬱な気分にさせてくれる内容です。これが判事であるエーミルが登場する中盤以降がなかなか面白い。このエーミルという人物は一応知識人であるはずなんだけれど、言動がエキセントリックで駄目人間なのか知識人なのか本当に良く分からない人物でした。この中間具合が絶妙で、最後までどうしてこんな訳の分からない事をするのかと疑問でした。そこら辺もすっきり回収する展開ではあったけれど、やはりどうにも暗い流れから出られないところがなんともはや。
オススメ度は4+。R15でそういう描写もちらほらある内容だけれど、人物の描き方が面白い映画です。楽しむという感じではないものの、満足度は高い内容です。
Posted: 5 月 7th, 2011 under 2011, 映画.
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