ザ・ライト -エクソシストの真実-
代々葬儀屋を営む家の生まれのマイケルは、神学校へ進むものの司祭になることは辞退する。しかし恩師の勧めでバチカンで行われているエクソシストの養成講座を受ける事になる。信仰心も無く、悪魔の憑依にも懐疑的なマイケルだったが、異端のエクソシストと呼ばれるルーカス神父を紹介され、そこで実際の悪魔祓いを目の当たりにする。
主演はベテランで名優のアンソニー・ホプキンス。
事実を元にした作品という事で、作中のマイケルもルーカス神父も実在の人物でエクソシストだそうです。悪魔祓いの事実を現代の背景で描いたものには「エミリー・ローズ」なんて作品も過去にはありました。雰囲気はこれに近いと思います。
マイケルが終始悪魔祓いに否定的でルーカス神父に食ってかかっていたのは、なかなか実話っぽくて面白い切り口だと思います。だけど、その終盤での展開にありきたりさと宗教キャンペーン的な物を感じてしまって、僕はどうにも偏った穿った見方しか出来なかったです。事実が元になっているのだから、下手な演出は不要である事は分かっているんだけれども。なんか、どうにも第三者というより教会目線の脚本じゃないかな、と感じる所があります。
内容もこれといった特徴がなく、むしろアンソニー・ホプキンス頼りの作品にすら思えました。他にもっと考えようがあったんじゃないかなあ、と映画化そのものに疑問が無くもありません。悪魔祓いは科学的にもなかなか否定しきれない不思議な現象なので、題材にしても大体面白いものではあるんだけれど。これも結局は焼き直しになってしまうのかな。
オススメ度は３。ホラーと言っても全く怖くも無く見所も少ないです。どちらかと言うと、アンソニー・ホプキンスが好きで観に行くような、そんな映画の気がします。
Posted: 4 月 9th, 2011 under 2011, 映画.
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