トゥルー・グリット
マティの父親は殺され金貨と馬を奪われてしまう。犯人がチェイニーというアウトローである事は分かっているのだが、チェイニーが小物の犯罪者であるため、法で裁くのは何時になるのか、そもそも捕まえる事すら出来るのか、非常に疑わしい状況だった。
マティは父親の仇を何としてでも取るべく、有力な保安官を雇いチェイニーを捜索する事を決意する。
「勇気ある追跡」をコーエン兄弟によってリメイクした作品。
西部劇の解り易い復讐ものです。「勇気ある追跡」は子供の頃に見た記憶が少し残っている程度で、話の内容はほとんど覚えてません。ただ、ルースターはあんな息苦しい感じだったかなあ、とは思いました。
基本的にはマティがどのように復讐するのかを描いたドラマで、特に展開についてのひねりはありません。また、当時はともかく、今見ると結構凄い超展開の脚本だったのだなあ、という気がしないでもありません。
非常に厳しい環境である荒野の雰囲気はよく出ていたものの、もうちょっとイメージの湧きやすい音楽は無かったのかなあと思いました。また、衣装や小物も大分こだわっている雰囲気はあったものの、往年の名作のリメイクという事のせいか、目立った見所が見当たらないようにも思います。全体的に無難になりすぎている。もっとそれらしいオリジナルアイディアを埋め込んだほうが良かったんじゃないかと感じました。
オススメ度は３＋。意外と普通のリメイクしただけの映画です。さほど悪くは無いんでしょうが、観ていて物足りないと思うかもしれません。
Posted: 3 月 19th, 2011 under 2011, 映画.
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