完全なる報復
発明家で数々の特許も持つクライド。ある日クライドは自宅を強盗に襲われ、妻子を殺されてしまう。その上、殺人の実行犯であるはずの犯人は数年の禁固刑という非常に軽い刑が言い渡された。
それから10年後、クライドは刑期を満了した犯人と、当時の事件に関わった判事や検事など全ての人間に対しての復讐を始める。
主演はジェラルド・バトラー、ジェイミー・フォックス。
刑罰に納得がいかない男の復讐劇というサスペンス映画です。序盤、いきなりクライドがかなりエグいやり方で本懐を果たしたかと思った所、実際に復讐の対象はもっと多かったという流れ。収監されていながら次々と殺人を重ねるクライドと、それを阻止しようとするニックとの攻防は非常に見応えがありました。レクター博士のようなサイコパスとはまた違った切り口で、心情的にどちらを応援したらいいのかもやもやする展開が秀逸。
一体どんな結末になるかと思いきや、後半急に変な方向へ加速します。特殊で大掛かりな装置が飛び出した辺りから、クライドの目的が急に手段と入れ替わったように感じました。そしてニックも、あんなに自分の正義と仕事にプライドを持って行動していたのに、どうしてあんな手段を取ったのか凄まじく違和感を覚えました。ここまでの流れがとても面白かっただけに、この終盤の雑さはとても勿体無く思います。
オススメ度は4−。序盤だけ、かなりエグい描写があります。あとはまあまあといった所。サスペンスとしては面白い部類だと思います。
Posted: 1 月 22nd, 2011 under 2011, 映画.
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