Lazy Bear

Categories

Archive

Site search

Feeds

Meta

グリーン・ゾーン

ミラー上級准尉の率いる部隊は、イラクのどこかに隠されているという大量破壊兵器の捜索を任務としていた。しかし、度重なる偽情報に任務は失敗、ミラーは情報源を明らかにしない軍に対して少しずつ不審感を募らせる。
ある日、兵器などありもしない市内の一角を捜索していたミラーの部隊の元へ、フレディと名乗るイラク人が近づいて来る。彼はこの付近でイラク軍の大物を目撃したという情報を提供して来るのだが……。

主演はマッド・デイモン。
また中東物の映画です。ついこの間、「ハート・ロッカー」を見たばかりなのにと思いつつ、こちらはこちらで全く切り口の異なる内容でした。
当時実しやかに噂されていた「大量破壊兵器なんか本当は存在しなくて、ブッシュが言い掛かりをつけてるだけ」というあれを、もっと掘り下げたような内容です。ミラーと、実在の人物も所々交えたりなんかして、当時のイラク情勢を再現しているようでした。
序盤から面倒事に突っ込んでしまったミラーが、事あるごとに面倒な方向へ選択肢を選ぶという、ある意味ではスリリングな映画かもしれません。実際、上層部でも対立が起こっていただろうし、そこに無闇に波風を立てるミラー、その彼については背景がさほど描かれておらず、妙に透明な存在に思いました。何でそこまで肩入れするのだろう? 何かこだわる理由でもあるのだろうか? と思って見ていたけれど、要するにこの映画はドキュメンタリーをアクション映画に仕立て上げたという雰囲気を出すためなのかなあ、と勝手に解釈。それだったら、主人公が意外と空気なのも頷けると思います。
頭の中で逐一どこがどういう思惑で動いているとかを良く整理してないとすぐに付いていけなくなって退屈するかもしれません。でも、良く良く注意しながら見ていれば、かなり緊張感のある映画だと思うはず。人によってはかなり楽しめるでしょう。

オススメ度は4−。単純なアクション映画ではないので、結構好き嫌いは分かれると思います。ある程度のイラク情勢くらいは知っておいた方が無難に楽しめるでしょう。

Write a comment