Lazy Bear

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シャーロック・ホームズ

ベーカー街で私立探偵を営むシャーロック・ホームズと、助手の医師ジョン・ワトソン。
女性ばかりを狙い黒魔術を行った凶悪犯、ブラックウッド卿を逮捕する。ブラックウッドの裁判が終わり絞首刑が行われ、検死をワトソンが行った上で埋葬される。しかし、ブラックウッド卿はある日突如として復活、再び黒魔術を使いロンドン中を恐怖に陥れる。

原作は世界的に超有名な同名のミステリー小説。大概の人は一度は耳にした事があるでしょう。主演はロバート・ダウニー・Jr。
その映画化のためどんなミステリー作品かと思いきや、これが9割方はアクションという娯楽映画になっていました。シャーロック・ホームズにしてもやたら皮肉っぽくて、その割に血気盛んで荒っぽい事を良くやり、ワトソン等の周囲に本気で怒られると途端にしゅんとしてしまう、原作の印象とはまた違ったキャラクターになっていました。とはいえ、案外面白い人物像だと思います。それにいちいち振り回され、上着を取られたり婚約者との約束をすっぽかさせられてしまうワトソンの苦労人ぶりも面白く、意外にこれはこれで名コンビという印象でした。

爽快なアクションシーンが満載な本作ですが、ミステリー部分の描写もそんなに悪くないと思います。昭和の古き良き探偵小説的なトリックだけれど、まあそれはそれで御愛嬌と流しても良いのかな。それらがなんだかんだで綺麗にまとまっているので、さほど興醒めするという訳でもありません。

このロバート・ダウニー・Jrとジュード・ロウのコンビの掛け合いはかなり良く出来ていると思います。個人的には続編を作って欲しいくらいの印象。もっとも、シャーロキアンからするとこんなの邪道だとか思われているのかもしれませんが……。

オススメ度は4−。さほど込み入った脚本でもないので気軽に楽しめるアクション映画です。ミステリーと思わないで観れば良いかと思います。

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