パラノーマル・アクティビティ
とある一軒家に同棲する、ミカとケイティ。ケイティは8歳の頃から身の回りで不思議な現象が続き、今も尚それに悩まされていた。
ミカはこの現象を調査し解決するため、一体何が起こっているのかをビデオカメラで記録し始める。
1万5千ドル程度の予算で制作されたにも関わらず、興行収入は100億ドルを突破したという異色のホラー。
映像は全て家庭用と思われるビデオカメラによるもののみ、時折持ち出すものの、基本的には固定されて撮影した映像です。
とりあえず、ホラーとしては結構面白かったと思います。アイデアが良かった。脚本はオチも含めてそんなに面白いものでもないけれど、とにかく妙な緊張感があって終始画面を見入ってしまいました。
ホラーなシーンはほぼ寝室です。二人が同じベッドで寝ているのだけど、どういう訳かドアは全開。どうしてケイティは怖がってるのにドアいつも開けてるんだろうと思ったんだけれど、ドアが開いているからこそドアの奥の方をついつい見入ってしまい、うまく視線誘導されたなと後から思いました。何か映るかもしれない、という期待と不安感がホラーらしい緊張感を作ったんでしょう。結局ドキッとするのは突然鳴る大きな音だけなので、段々と飽きてくるのはマイナスですけど。
また、ホラー映画にたまにある、ストーリーとは無関係の画面の隅で何か映ってないかなあと思ったけど、そういうのは無かったみたいです。
全体的に、ホラーとしては面白い部類ではあるけれど、やっぱりアイデアだけで勝負するにはちょっと弱かったと思います。特に終盤からオチにかけてが今一つで、「あれ、終わり?」と拍子抜けしてしまいました。ここもっとうまく落としていれば、この映画の印象はもっともっと良くなったのに。
オススメ度は4−。それほど怖いホラーではないけれど、アイデアはなかなか面白いと思います。気持ち悪いホラーが苦手な人にはかえって良いのかも。なんせ低予算だから気持ち悪いものは作れないんです。
Posted: 2 月 1st, 2010 under 2010, 映画.
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