2009年のベスト5
今年もやりますベスト5。
独断と偏見で観賞した映画の個人ランキング。ランキングとうたっていながら、実質1〜5位の差はありません。
いわゆる「オススメ出来る」映画という感じです。
第五位:さまよう刃
かなり重い原作の映像化だけど、割と踏み込んで作っていたのが印象的でした。
役者陣の演技に一部やや難があったものの、最後まで集中して見れました。もうちょっと感情表現にこだわったら名作になってた予感。
第四位:新宿インシデント
コミカルなジャッキー・チェンは一切無し! これまでは惰性すら感じ始めてきたジャッキーだったけれど、完全に新境地開拓しちゃってます。
大御所の域まで来ているだろうに、ここまで大胆なイメージチェンジはひたすら感服です。また、暴力描写や中国での上映禁止など問題は多いものの、妥協無しで作ったという印象が強く残り、映画そのものとしてもとても面白かった。
第三位:96時間
ようやく本当のリュック・ベッソンが帰ってきた、という所感。
あまり複雑過ぎ無い明快な脚本と程良くしっかりしたアクションで緊張感が途切れず、最後まで手に汗握る展開を楽しめました。
こういうのを待ってたんです、リュック・ベッソンには。今後もこのクォリティでの映画を期待したい。
第二位:チェンジリング
クリント・イーストウッドの監督にアンジェリーナ・ジョリーが主演と、随分ちぐはぐだなあと正直思ってました。しかし蓋を開けてみれば、時間が経つのを本気で忘れてしまうほどのめり込んで見てしまった。アンジェリーナ・ジョリーがこういう演技出来るとは本当に予想外。役者って監督の腕次第なのだろうかと思ってしまった。
第一位:私の中のあなた
年も取ったし少しアルコール入ってたせいもあるけれど、映画館でうっかり泣いてしまいました。
僕の大嫌いなお涙頂戴映画には違いないのだけれど、脚本といい配役の配置といい驚くほど完成度が高くて面白かった。
何を表現したいのか、がしっかりしているから、同じ不治の病と戦う云々の映画でもここまで差が出来るんだと思います。
今年は「ワルキューレ」「ディファイアンス」「イングロリアス・バスターズ」とナチ絡みの多い年でした。何か理由でもあるのかな?
「チェ 28歳の革命」「チェ 39歳 別れの手紙」は期待してたけど今ひとつ。特に処刑の時のあの有名なセリフが無いとはどういう事だ。
「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」は個人的に好きな話。切ないラストが特に印象的だった。あんま話題にならなかった気もするけれど。
「ジェネラル・ルージュの凱旋」前半は凄い地雷臭だったのに、後半からベタだけど盛り上がり方が尋常じゃ無くてスッキリした。堺雅人はなかなか面白い役者だなあ。でも阿部ちゃんは相変わらず何やっても一緒だ。
「ワルキューレ」トム・クルーズってよくゴシップ誌とかで叩かれてるけど、やっぱり役者としては一流なんだなあと思った。脚本も事実に基づきながら程良くアレンジしてあってなかなかの出来栄え。特徴が無いと言ってしまうとアレだけど総合的に安定していて楽しめた。
「スラムドッグ$ミリオネア」これは良い意味で裏切られた傑作でした。こういう回想録的な作りって、脚本の善し悪しがモロに出るから見応えあるよね。
「グラン・トリノ」イーストウッドの俳優引退作。狙いすましたかのように偏屈な老人の役だったけれど、実に渋くて格好良かった。映画自体はちょっと内容が重くて万人受けしないだろうけど、そういうのもイーストウッドの監督業らしさが出てて良いです。次回作の「インヴィクタス」にも期待。
「レッドクリフ Part II ―未来への最終決戦―」黄蓋がアホの子過ぎる……。エンタメとしては良かったのに。こんな感じで黄巾の乱とか出来ないかな。
「ボルト」唐突に現実を思い知らされたボルトの下りが凄く良い。子供向けだけど脚本はちゃんと作り込まれてるのが分かる。
「ターミネーター4」新シリーズの緒戦。まあまあかなあ。シュワちゃんはちょっと修正し過ぎ。今後のクリスチャン・ベールに期待。
「真夏のオリオン」潜水艦の戦闘シーンは良かったんだけど。演出等々ツッコミ所が多い。変なバイアスかかってないだけマシ?
「イングロリアス・バスターズ」ブラッド・ピットにタランティーノを混ぜるとこうなる。この独特のノリでまた違う舞台の映画が見てみたいなあ。
「THE 4TH KIND フォース・カインド」どこまで本当かは分からないけど、インパクトはとにかくあった。この手の不思議事件の映画があればもっと見たい。
なんか今年はブラッド・ピットが沢山出ているようです。たまたま公開日が今年に重なったのかな?
クリント・イーストウッドは今年2作、そして俳優業は引退です。ちと残念だけれど、下手にかじりついて晩節汚すのもどうかだし引き際なのかな。監督業に専念するけれど、今まで監督した映画はほとんど見たけどどれも完成度が高くて面白かったので、今後はこれに期待ですね。
Posted: 1 月 3rd, 2010 under 2009, 映画.
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