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キャピタリズム マネーは踊る

マイケル・ムーアがアメリカの資本論をテーマに、昨今世界を席巻する経済危機の現状を取材したドキュメンタリー。

容赦ない突撃取材から一部層からはあまりいい顔をされないマイケル・ムーア監督の最新作。今回はまさに旬のネタを使ったドキュメンタリーでした。
「幾ら働いても生活が楽になるどころか苦しくなる一方」「あんなに沢山いたはずの中流家庭はどこへ?」「資本主義と社会主義はどちらが正しいの?」などなどの疑問について、取材して得た情報や実例を用いた解説をしていく構成です。結構専門用語が沢山出て来て首を傾げてしまうようなセリフもあったものの、これがわかりやすい解説もついていて特に見ていて意味が分からないと困る事はありませんでした。

アメリカの経済はジェンガみたいな構造なんだなあと見ながら思ってましたが、日本もそんな健全でもないかな。特に今は与党がいい具合に無能なので、幾らでも状況はこじれるだろうし。こういう映画は何かしらの警鐘になるかな?と期待はしつつ、改善により損をするのは金と権力持った層だからきっと無理だろうなあと思い直しました。現在、全国では東京と大阪の2館でしか上映していないのは、もしかしてそのせい?とか勘ぐってしまったり。

最後にちょっと思ったのは、見る側の同情心を狙い過ぎなんじゃない? というところ。それと詐欺られた保険会社の取材も欲しかったなあ。

オススメ度は4+。相変わらずのムーア節で見る価値のある面白い(というのも不謹慎かもしれないけれど)映画でした。
ただ問題なのが、上映している映画館が少な過ぎる事なんだよな……。

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