Vフォー・ヴェンデッタ
第3次世界大戦後、ファシズム国家となったイギリスはあらゆる自由を統率し国民を徹底的に管理していた。
夜間外出が禁止されているにも関わらず外出し警察に捕まったイヴィーは、Vと名乗る謎の仮面男に助けられる。しかしこのVは、体制に反目するテロリストだった。
「マトリックス」シリーズを手がけたウォシャウスキー兄弟の最新作です。
見終わった感想としては、政治思想ネタとしてはあまりに薄っぺらで、何一つ心に残らない作品でした。Vの正体が適当過ぎるのもそうですが、あらゆる設定に無理と展開上の都合がつけられていて、置いてきぼりにされている感が否めません。
セリフもいちいち持って回ったくどい言い回しで気に障るし、何より的を射ているようでまるでなってない見当ハズレのセリフも少なくありません。
とにかく全編に渡って「あれ?」「なんで?」「それから?」と首を傾げる場所ばかりで、とても入り込めるようなものではありませんでした。どことなく、思想ゲームに酔っている感じがします。ファシズムという怪物のような思想を持ってきているように見えて、実は何一つ思想らしきものがありません。単なる管理社会です。
オススメ度は2-。「マトリックス」の宣伝に惑わされると必ず痛い目を見ます。
わざわざ選んで見るほどのレベルではありません。
Posted: 4 月 28th, 2006 under 2006, 映画.
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