96時間
元工作員という過去を持つブライアン。彼は家庭を諸事の事情で無くし、今は一人の生活を送っていた。
ある日、自分の娘で今は会うのにも様々な制約のあるキムに、海外旅行のための同意書にサインを頼まれる。仕事柄あまり良い予感はしなかったブライアンだったが、元妻の事もあって仕方なくサインをする。
しかしその旅行の最中、キムは謎の組織に誘拐されてしまう。ブライアンは自分の持つ全ての技術を駆使し、何としてもキムを奪還すべく現地へと飛んだ。
主演はリーアム・ニーソン、そして脚本にはリュック・ベッソン。
ここ数年の作品を見る限り、リュック・ベッソンは落ち目だと僕は個人的に思ってました。つまらないというかなんか脚本自体がキモいレベルまで来てるので、なんかもうどうしようもない感じがしていたので。
しかし本作はそんな印象を全く真逆に引っ繰り返してくれました。リュック・ベッソンの脚本ではまず強くて渋い大人の男が出てきて、それが本作では主人公であるブライアンという父親になっています。そのブライアンが非常に味のある良いキャラクターでした。ぶっちゃけ、その設定とか境遇は思わず引いてしまうくらい悲惨で、なんか恨みでもあるのかってくらいの境遇でした。しかしそのブライアンが、娘を奪還するためというたった一つの目的のために奮闘する姿は、まさに手に汗握るほどの迫力と緊張感があり、まるで中弛みを感じさせませんでした。派手な銃撃戦もアクション要素として含まれているけれど、こちらも迫力は中々。細かいところに突っ込み所はあるにはあるものの、しっかりと筋の通った良い脚本でかなり楽しめる内容です。
オススメ度は4+。主人公の冒頭と終盤には若干悲哀があるけれど、かなり面白いアクション映画です。邦題もシンプルながらこの映画のツボを捉えた良いタイトルだと思います。かなりオススメな一品。
Posted: 8 月 23rd, 2009 under 2009, 映画.
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