ミッキー17
借金返済のため植民船に乗り込まざるを得なかったミッキーは、使い捨てにされる過酷な労働につくことになった。安全性どころか人権すら軽んじられるその仕事は、死亡するたびになるべく近いタイミングでバックアップを取った記憶と共に新しい体でプリントアウトされる。死を繰り返していくミッキーだったが、ある仕事中に17番目のミッキーは滑落して遭難する。それでも何とか帰還するのだが、自室には既に18番目のミッキーが存在していた。
監督はポン・ジュノ。未来の植民船と移植先である極寒の星を舞台にしたSF作品。作中には人間の身体を低コストで簡単に製造する装置が登場します。当然だけど倫理観やら法的にやら問題はあるものの、それを運用でカバーという流れがまた退廃的で良いです。
登場人物たちはほぼ倫理観がどうかしてしまっていて、ミッキーですら奴隷根性だけでは片付かない言動をしたりもします。それがクリーパーとの関係を経て最後に激しく振り切れた・・・となれば良いんだけども。結構拍子抜けするような、想像がつく範囲で地味な終わり方でした。悪くはないけど、そんなに良くもない。なんかパッとしなさを感じます。
オススメ度は3+。倫理観の欠落した退廃的SFは面白いものの、どこが見どころかと言うとなかなか困る作品でもあります。思想もちょっと強い気がするし。
Posted: 4 月 6th, 2025 under 2025, 映画.
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