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ヴェノム:ザ・ラストダンス

指名手配中のエディとヴェノムは捜査の目を逃れるように逃亡生活を送っていた。その頃全てのシンビオートの生みの親であるヌルがゼノファージを放つ。その目的はある特定の行動をシンビオートが生成するコーデックスの奪取にあった。


主演はトム・ハーディ。マーベルコミック原作のヴェノムの三作目となります。
本作で物語としては一区切りとなり、続編があるのか、他のMCU作品に続くのかも不明です。終わり方からして今作で完結してしまっても違和感はなく、また多少強引ではあるけれど続けることも出来そうな可能性も残しているのでまあ出来なくもないかなという感じです。
最初の頃は何かと衝突した二人、私生活がボロボロで行き詰まっているエディと生存本能に忠実なヴェノムではうまくいくはずもなかったのが、本作ではもう修羅場を何度も超えているのもあって衝突しても案外しっくりハマりうまくいっているバディ感が実に素晴らしかった。けれどエディが自分の人生がまともではなく、しかも二度と真っ当な人生に戻る事もできない、それを比喩するような靴のくだりが何とも言えない悲哀を覚えます。
最後のヴェノムの言葉が本当に突き刺さるような印象を受けました。ようやく二人の関係が当たり前になるほど馴染んでいたというのにこの結末、自由の女神像を眺めるエディの心境を考えるとなかなかに切なくなります。

オススメ度は4+。やや駆け足気味だけれど、完結編らしい綺麗なまとまりだったと思います。ヴェノムはヴェノムで独立した物語として楽しむのが良いと思うけれど、後続の作品で下手なことしないだろうなという懸念も残ったりもします。

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