Lazy Bear

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天使と悪魔

象徴学の教授であるロバート・ラングドン。ある日彼は、バチカン市国の警察より協力を要請される。折りしもバチカンは、教皇は急逝しコンクラーベが間近に迫っている状況である。しかし次期教皇候補で特に有力な4名が何者かに誘拐されてしまったというのだ。ラングドン教授はこれをイルミナティという秘密結社が関わっていると睨み、早速調査を行う。同じ頃、バチカンには一人の女性科学者が訪れていた。彼女は自分の関わるプロジェクトで生成した反物質が何者かに奪われ、その手がかりを求めてバチカンへやって来ていた。

前作「ダ・ヴィンチ・コード」の続編、主演は引き続きトム・ハンクス。
今回は、コンクラーベの最中に起こる凶悪なテロと渦巻く陰謀を、秘密結社イルミナティを手がかりにバチカン中を駆けずり回るといったもの。誘拐された4名と、奪われた反物質は爆発前に回収出来るのか、そこら辺が大筋になります。

前作は正直オカルトネタばっかりで途中から置いてけぼりになり、そんなに面白くありませんでした。なので今回はどうなのかなあ、予告見た限りではあんまり差は無いかなあと思っていたんだけれど。
確かに冒頭から一般人には馴染みがないであろう「イルミナティ」という単語を当たり前のように使ってくるあたり、これは原作ファン向けのアレかと思ったんですが、意外や意外、その後の展開は非常に面白かった。やっているネタは確かに出来すぎた感のあるオカルトものだけど、それが秘密結社の刺客がわざと準えてやっているのかなと思うと結構印象が変わってきます。またテンポも良く時間に追われるシーンが多いので、非常にスクリーンに引き付けられ時間がたつのを忘れさせられました。このタイミリミットの存在がうまく作品を引き締めていると思います。
また、中盤以降の盛り上がりも実に良かった。見ていない人のためあまり言及はしませんが、特にラストの所は「え、えっ、えーっ?」となりました。久々にやられた!と思ってしまった。

基本オカルトでうまくエンターテイメントに落とし込んでいるバランスは素晴らしいです。色々と細かい粗はあるんですが、気にせずストーリーだけ追って行っても十分に楽しめるレベル。まあ一番気になったのは「爆発物なら別に反物質じゃなくても良くね?」というところなんですがね。

オススメ度は4+。もうちょっと評価高くてもいいかも。
これは間違いなく楽しめる一品。見終わった後もすっきりするので、大人も子供もオカルト嫌いにも是非とも見ていただきたい。

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